ACステーションは22MW構成も
複数PCSの電力をまとめて昇圧するACステーション(サブ変電所)の構成に関しても、従来の2550kW単位の構成から、モジュール容量(640~920kW)単位の構成とすることで、各サイトの規模に対応した最適のシステム構成が可能となった。ステーション1カ所あたりの最大容量も、従来の10MW(2550kW×4台)を大きく上回り、例えば、920kW×24台構成で22MWも可能という。将来的に容量を増強する際も、モジュール単位で増設できる。
このほか、周囲温度50℃まで定格容量の100%を出力できることにより年間の電力総出力を最大化できる。また、太陽光発電用と蓄電システム用のPCSハードウエアを共通化して予備品類を共用化したり、世界最小レベルの据付面積による据付工事コストの低減、屋外型ベンチレーション冷却方式によるコスト低減などを実現した。
TMEIC・産業第三システム事業部の澤田尚正部長は、「今回の新製品は、従来とは一線を画した革新的なコンセプトで開発した。グローバルで進む再生可能エネルギーの普及をさらに後押しできる」としている。
なお同社は、2019年5月15日からドイツ・ミュンヘンで開催される世界最大規模の太陽光発電関連の専門展「Intersolar Europe 2019」に、新製品の実機を参考展示する。