NECとNECパーソナルコンピュータは2022年2月4日、同社が製造・販売したGIGAスクール端末の一部に製造上の不具合があるため、自主的に点検を実施すると発表した。点検対象になるのは「Chromebook Y2」「同Y3」など、2020年7月から2021年11月にかけて製造された約124万台にのぼる。端末の回収方法や時期については、地方自治体や教育機関と調整して決めるとしている。

自主回収・点検の対象となった「Chromebook Y2」は76cmの落下試験をクリアしているというが、製造時に不具合があった。製造はNECパーソナルコンピュータで、GIGAスクール構想向けの端末としてNECが地方自治体や教育機関に販売した
自主回収・点検の対象となった「Chromebook Y2」は76cmの落下試験をクリアしているというが、製造時に不具合があった。製造はNECパーソナルコンピュータで、GIGAスクール構想向けの端末としてNECが地方自治体や教育機関に販売した
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 Chromebook Y2などの製造工程の問題により、余分なねじが本体に混入した。端末が落下して強い衝撃が加わった場合、バッテリーの下にある余分なねじがバッテリーを破損させる恐れがある。一般に、リチウムイオンバッテリーは破損すると高熱を発するため、発煙や発火事故につながる危険性がある。今回の事案では、発煙して破損した事故が1件確認されているという。さらに、Chromebook Y2などにおいてケーブルの組み立て不良が原因でケーブルが周辺部品と擦れて損傷し、短絡することによって発煙、損傷した事案も6件確認されている。この不具合も今回の自主点検でチェックする。

点検対象の端末は100万台を大きく超える。「Chromebook Y2」以外でねじの混入は確認されていないが、同一ラインで同じ時期に生産されていたため、点検を実施するという
点検対象の端末は100万台を大きく超える。「Chromebook Y2」以外でねじの混入は確認されていないが、同一ラインで同じ時期に生産されていたため、点検を実施するという
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 NECは、「仮に端末にネジが混入していた場合も、端末を落下させるなどの強い衝撃を加えない限り、バッテリーの破損や発煙・熱損などには至らず、ご利用については問題ないと判断しております」としている。対象端末の確認方法など、詳細は同社のWebサイトに掲載している。