子供同士が互いに高め教え合い、学びの個別最適化が孤立につながらないように

京都市長 門川大作氏

 座談会での御指摘の通り、子供・教員ともに、ICT活用への苦手意識などから、まさに今、格差が生まれようとしています。ICT環境や指導体制の違いにより、子供たちの学びと育ち・新たな学力の格差を生んではなりません。全ての子供たちの学びと育ちの底上げのためにも、一人ひとりの理解度に応じた適切なフォローによる創造性を発揮できる場づくりや、子供同士が互いに高め合う・教え合う関係も大切にし、学びの個別最適化が孤立化にならないよう留意しなければなりません。

 本市では、モデル校52校等での実践事例の発信・共有、個々の教員はもとより教育現場のICT化をリードする校長・教頭や指導主事等への体系的な研修の実施とともに、2021年度は、全校でGIGAスクール推進主任や情報化促進チームの新設等の取り組みを進めており、引き続き座談会での先進的な事例等にも学ばせていただきながら、全ての子供に届く教育の充実に取り組んで参ります。

学校長自らがリーダーシップを発揮して次世代教育を推進、個別最適な学びを実現する

茨城県 つくば市長
五十嵐立青氏


 つくば市では、GIGAスクール構想による端末整備前から、市内45の小・中・義務教育学校へのタブレット型端末整備を進めてきました。インターネット環境の現状としては、複数の学校からアクセスするとインターネット利用に支障が出るという課題が発生していました。このため、ICTの活用による次世代の学び実現に向け、市独自でインターネット接続の形式を、センター集約型からローカルブレイクアウト(学校からの直接接続)へと切り替える、インターネット回線整備を進めています。GIGAスクール構想により今後1人1台端末を利用する際には、インターネット環境の整備が肝になることから、通信網整備や運用制度の制定などを、国としてより進めてほしいと考えています。

 そして、何よりも必要なことは教員のスキル向上だと考えます。管理職研修により学校長自らがリーダーシップを発揮して次世代教育を推進していくことと、これまでの実践例やコンテンツなどの知見を共有できる仕組みづくりやICT環境に慣れるためのOJT研修など、教員への多面的な支援を準備することにより、学校全体で先進的な学びの環境に積極的に関わり、個別最適化された探究的な学習、学びの自立を実現していきたいと思います。

徳島ならではの創意工夫を凝らし、新たな学びや意欲的な指導方法を積極的に発信

徳島県知事 飯泉嘉門氏

 パネリストの方々から紹介されたICT教育の先進的な事例に接し、教育DXの体現には「GIGAスクール構想の加速」が不可欠であると、改めて実感したところです。正解のない未知なる世界を切り拓く「個別最適な学び」と「協働的な学び」を息づかせるためには、子供たち自身による1人1台端末の創造的な活用を引き出すとともに、教員の皆さんが世代を超えて学び合うことが重要であるというご意見に私も賛同いたします。

 徳島県でも、「徳島県GIGAスクール構想推進本部」を設置し、「ハード、ソフト、指導体制」の三位一体で、全教職員を対象とする「スタートアップ研修」を2020年12月から開始するなど、徳島ならではの創意工夫を凝らしております。併せて、今後ともGIGAスクール構想専用WebサイトやSNSの活用により、「児童・生徒の新たな学び」や「教員の意欲的な指導方法」を全国の皆さんとタイムリーに共有すべく積極的に発信して参ります。

徳島県GIGAスクール構想のWebサイト