健康・医療関連にも注力する。直近の2021年3月からは、健康保険証として利用できる見込みだ。現在、申請サイトの「マイナポータル」では申し込みを受け付けている(図2)。厚生労働省では一体化のメリットとして、顔認証による受け付けの自動化、過去のデータに基づく診療や薬の処方が受けられること、転職時に一時的に健康保険証がない場合でも自己負担額のみの支払いで済むことなどを挙げている。

●健康保険証と一体化
●健康保険証と一体化
図2 2021年3月からは健康保険証としてマイナンバーカードが利用可能予定。写真はマイナポータルの申し込み画面
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 過去データの閲覧を可能にするのがマイナポータルでの薬剤情報、特定健診情報の確認機能である。さらに医療費情報をデジタル化することで、医療費の領収書を管理する手間を省略。マイナポータルとe-Taxとの連携によってオンラインで確定申告が完結できるようになる。

 より利便性を高める施策としては、スマートフォンへのマイナンバー機能搭載がある。国際標準に準拠したFeliCa-SEの技術を使い、マイナンバーカードを電子証明書としてスマホに搭載する。対象となるのはAndroid OSのスマホで、2021年度に実証実験を進め、2022年度中には実装したいという。

 そのほか、ATMによる口座振込、転校時の教育データの持ち運び、民間IDとのひも付けの普及、国家資格証のデジタル化など、社会生活全般にマイナンバーカードを活用する計画がある。2020年12月1日時点での人口に対する交付枚数率は23.1%だが、2021年はマイナポイントの後押しや活発な啓蒙により、一気に保持率が増えそうだ。