米GoogleのChrome OSを搭載したノート型パソコン。多くの作業をWebアプリでこなすよう作られており、処理能力が低くても軽快に動作する。低価格の製品も多く、教育市場向けパソコンとして国内でも導入が増えている。

 米Googleが開発したLinuxベースのChrome OSを搭載したノート型パソコン。Webブラウザー上のWebアプリを使って、文書作成や画像処理など多くの作業ができる。作成したデータはクラウド上の「Google Drive」に保存する。低スペックの端末でも軽快に動作し、起動やスリープからの復帰も速い。

 個々のWebページとアプリはそれぞれ「サンドボックス」と呼ばれる権限を制限した環境で動作し、ウイルスなどの動作がほかに影響しないよう封じ込めている。OSは常に最新版にアップデートされ、内蔵ドライブは標準で暗号化されているなど、高いセキュリティ機能を備える。

 ユーザーの端末に最小限の処理をさせ、サーバーでほとんどの処理をする「シンクライアント」システムの端末としても利用できる。Webアクセスや外部記憶媒体の読み書き、印刷といった機能の制限を、複数の端末に対してまとめて管理・設定できる仕組みも提供されており、企業での採用も増えている。

 教育市場向けではGoogleがオンライン授業のコンテンツや課題作成、成績・提出物の管理、クラス内のコミュニケーション機能などを備えたサービス「GoogleClassroom」を提供している。米国などの教育市場ではGoogle Classroom専用の端末としてChromebookが広く使われている。国内でも政府のGIGAスクール構想用の端末としてChromebookを採用する事例が増えている。

 対応製品は2万円台から販売されている。オフラインでの作業ニーズにも対応できるよう、2016年以降に発売された製品の多くでAndroid OS用のアプリを利用できるようになった。対応製品にはAndroidアプリを入手できる「GooglePlay」がインストールされていて、Webアプリだけでは対応が難しい複雑な作業もこなせる。

シャープとDynabook が教育市場向けに共同開発した「Dynabook Chromebook C1」。学習者用端末としてタッチディスプレイやLTE 通信機能を搭載している