パソコンやタブレット端末を使って行うテストやテスト手法のこと。素材としてテキストだけでなく音声や映像も利用でき、採点や成績処理を自動化しやすい。資格検定や入試などで採用されるケースが増えている。

 「CBT(Computer Based Testing)」は、パソコンやタブレット端末で出題・解答するテスト方式だ。解答結果を電子データとして保存・処理できるので、その後の採点や成績処理を自動化しやすい。民間の資格検定試験で採用が進んでいるほか、「SPI3」などの就職時の適性テスト試験や、医学・歯学系の大学で臨床実習に進む前に行われる評価試験である「共用試験」などでも活用されている。また高校生の基礎学力を測定する民間試験を文部科学省が認定する制度「高校生のための学びの基礎診断」でもCBTによる試験が対象となっているほか、推薦入試などで独自にCBTを採用する大学も増えるなど、若年層ほどCBTに触れる機会は多くなっている。

 CBTでは問題や解答の素材として、テキストや写真だけでなく音声や映像も利用できる。こうした特徴を生かし、語学検定系のCBTでは質問に対する解答を発話音声として答えさせたり、映像による会話のやり取りを見た後その状況に合う選択肢を答えさせたりするなど、ペーパーテストとは異なるテスト運営にも活用されている。CBTの中でも、出題や成績処理にインターネットで接続したサーバーを利用するものを「IBT(Internet Based Testing)」と呼ぶ場合がある。

 CBTはあらかじめ蓄積しておいたたくさんの問題から、問題の組み合わせや出題順を変えたテストを提供できる。一部の出題を変更した別問題を使って資格検定の受験機会を増やしたり、受験者ごとに異なる出題をしてカンニングなどの不正行為対策を実施しやすい。一方で、大規模かつ一斉に実施する必要のある試験では試験実施に必要な端末の確保が難しい、キーボード入力やマウス操作など端末操作技術の差による成績差があり得る、解答結果の外部流出や消失への対策をどうするかといった課題もある。

佐賀大学が推薦入試で実施しているCBT「基礎学力・学習力テスト」のサンプル。タブレット端末に表示される問題を読み、選択肢の中から正解を選んで解答する