学校法人仙台育英学園は2020年6月4日、同学園の秀光中等教育学校(仙台市)の2021年入試の一部をオンラインで実施すると発表した。

 複数ある受験方式のうち、国語・算数・社会・理科の4教科で受験する「秀光入試II」に、オンライン入試「秀光トライアル」を追加する。試験会場での受験は仙台市と東京2カ所で実施するが、オンライン入試の場合は同日に自宅からインターネットに接続してパソコンやタブレットで受験できる。オンライン受験のみ1次試験合格者は、2次試験のオンライン面接がある。受験会場に来場しなくても、全国どこからでも受験できるようにするのは異例の試み。

 会場受験の場合は検定料1万4000円かかるが、オンライン受験の1次試験は無料。別の日に行われる2次試験の面接を希望する合格者は同額の検定料を納入する必要がある。会場受験と同等に、オンライン受験でも優秀な合格者は授業料などを免除する特典を得ることができる。

秀光中等教育学校(仙台市)のWebサイト。同行は2021年入試の一部でオンライン受験できるようにする

 新型コロナウイルスによる感染症拡大の影響で、4月の緊急事態宣言の発出により多くの学校が新学期早々に休校し、5月中旬からの授業再開でも遠隔授業の導入や分散登校を余儀なくされ、授業期間の変更なども議論されている。冬季の感染症第2波、第3波への懸念から、2021年入試では分散実施や教科数の削減、試験時間の短縮なども検討対象となっている。

 秀光中等教育学校は入試の一部でオンライン受験を導入するものだが、感染症の収束次第ではこうした事例は増える可能性もある。同校では、今年はオープンキャンパスもオンラインで実施して「YouTube」でライブ配信するなど、自宅にいながら同校の特色を知ることができるようにするという。

 同校は中高一貫の6年教育だが、2021年度から秀光中学校と仙台育英学園高等学校の併設型一貫校へ組織改編される。国際教育規格である国際バカロレア(IB)の学習プログラム(MYP・DP)に則った教育を実施しており、同校と仙台育英学園は東北地方では唯一のIB認定校で、特色のある教育を実施している。

 文部科学省はグローバル人材育成の観点から、国際バカロレア(IB)の普及・拡大を推進しており、2018年6月にIB認定校を2020年度までに200校以上にするという目標を掲げているが、2019年時点の認定校は全国146校にとどまっている。