大人の社会と同じ使い方で授業をすればよい

東京学芸大学 教育学部 准教授 高橋 純氏

 GIGAスクール構想で配備された1人1台の端末を活用するには、先生が業務なども含めて「試しに使ってみる」「良かったら続けてみる」「ダメだと思ったらやめる」くらいの気楽な気持ちが大事です。私たちは、普段からパソコンなどのICT機器を使っています。そうしたICT機器を使うと楽で便利だと感じる活用法から始めるのもポイントです。

 クラウド活用の感覚をつかむことも重要です。大人社会と同じ活用法で授業をするということです。先生方が毎日校務などでパソコンを使っているのと同じように、授業の中で使えればいいのだと思います。

 私がお勧めするのは、学級情報の電子化です。学校で使っている教育用のプラットフォームに、クラスに関するさまざまな情報を載せていきます。そこを起点にしてビデオ会議をしたり、ファイルなどを配布したりするといった日常的な使い方をして、便利さを実感できればよいのだと思います。

 逆に、個人的にNGポイントだと考えられるのが、クラウドの肝心な機能を使えないようにしてしまうことです。メールやチャット、ファイル共有などの機能は、安全のためオフにしたくなりますが、クラウドを業務に活用している人から見れば、そういったコアの部分をオフにすることは、ほとんど考えられないわけです。クラウドの利用を禁止するのではなく、別の方法でセキュリティを担保することを考える必要があります。(談)