2022年6月2日〜4日に東京・有明で開催された「New Education Expo 2022 in 東京」の会場では、教科書会社のデジタル教科書やデジタル教材、教育市場向けのChromebookなどの端末などが多数展示された。GIGAスクール構想により、学校でICT活用が進んでいることを受けて、出展企業は学校のデジタル化の課題を解決する製品やサービスなどを紹介した。

 東京書籍はデジタル教科書のほか、子供の認知機能に着目した包括的支援プログラム「コグトレオンライン」を紹介した。教員の話を聞き取れないとか、同じ間違いを何度も繰り返す、集中力が続かないといった児童・生徒の認知機能の弱さに着目し、Webブラウザーで利用できる認知機能強化トレーニングを提供する。1回約5分のパズルやゲームのような内容のトレーニングを繰り返すことで、子供の記憶力や見聞きする力、集中力、想像力を伸ばすことができるという。

 「覚える」「数える」「見つける」「想像する」という4分野(「見つける」「想像する」のトレーニングは2022年夏ごろに配信予定)に分かれ、約500回1500テーマ以上のトレーニングを提供する予定だ。

約5分のパズルやゲームを通して、子供の認知機能をトレーニングする東京書籍の「コグトレオンライン」。Webブラウザーで利用できる
約5分のパズルやゲームを通して、子供の認知機能をトレーニングする東京書籍の「コグトレオンライン」。Webブラウザーで利用できる
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 光村図書出版は学習者用デジタル教科書を紹介した。国語のデジタル教科書では、本文中の言葉や文章を切り出して短冊状に並べておける「マイ黒板」機能や、教材の全文を1つの画面にまとめて表示して俯瞰(ふかん)的に読む力を育める機能などについて説明した。

光村図書の国語の学習者用デジタル教科書。本文の言葉を児童・生徒が切り出せる「マイ黒板」機能などが特徴的
光村図書の国語の学習者用デジタル教科書。本文の言葉を児童・生徒が切り出せる「マイ黒板」機能などが特徴的
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 カシオ計算機は、デジタルノートとオンライン辞書、学習コンテンツがセットになったオンライン学習プラットフォーム「ClassPad.net」で、2022年4月から提供を開始した小学生版と中学生版のサービスを紹介した。

 従来は高等学校向けサービスだったが、小中学校向けの搭載辞書コンテンツを拡充し、サービスを開始した。小学校向けは、小学館の「プログレッシブ小学英和辞典」「同和英辞典」「例解学習国語辞典」「例解学習漢字辞典」が搭載され、オプションで「小学百科大事典きっずジャポニカ新版2022」が利用できる。中学校向けでは、大修館書店の「ベーシックジーニアス英和辞典」「明鏡国語大辞典」を搭載した。オンライン辞書やデジタルノート機能などはWebブラウザー上で動作する。

カシオ計算機の「ClassPad.net」は、電子辞書で培ったノウハウを基に多くの辞書コンテンツを搭載し、1人1台端末の活用に向けた学習プラットフォームとして提案している
カシオ計算機の「ClassPad.net」は、電子辞書で培ったノウハウを基に多くの辞書コンテンツを搭載し、1人1台端末の活用に向けた学習プラットフォームとして提案している
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