全国ICT教育首長協議会は2021年6月4日、萩生田光一文部科学大臣や全国21の自治体の首長などが参加してICT活用教育について議論するイベント「ICT教育首長サミット『GIGAスクールで実現する新しい学び』」を開催した。同サミットは、東京・有明で開催した展示会「第26回 New Education Expo 2021(以下NEE)」の会場で実施した。同協議会の横尾俊彦会長(佐賀県多久市長)以外の首長や萩生田大臣はオンラインで参加した。

 全国ICT教育首長協議会は、市区町村の首長を中心としたICT活用教育の推進団体。2021年6月14日時点で、130の自治体が参加している。この日のサミットには、21自治体の首長のほか、19自治体の関係者が参加した。

 萩生田大臣は、1人1台のコンピューターと高速な校内ネットワークを整備する「GIGAスクール構想」によって、「日本中で1人1台の学びが本格スタートし、ICT活用教育が利活用のフェーズになった」と述べ、「全ての子供たちの可能性を引き出すことができる」とICT活用教育の効果を評価した。また、教育現場のICT環境は「黒板や机と同じ」だとし、整備の必要性を強調した。2021年7月には、ICTを活用して国際宇宙ステーション(ISS)と学校を結ぶイベントを開催すると紹介。ISSとの時差の関係で、宇宙飛行士と子供たちが交信できるのは夕方となるため、放課後に実施するという。

オンラインで参加した萩生田光一文部科学大臣は、ICT活用教育の推進を強調した

 サミットには、文部科学省の初等中等教育局 情報教育・外国語教育課の今井裕一課長や首長らが登壇。国の政策や各自治体のICT活用の取り組みを披露し、推進のポイントなどを議論した。

この日のサミットには、21自治体の首長が参加した。手前は、全国ICT教育首長協議会の横尾俊彦会長(佐賀県多久市長)
福島県郡山市の品川萬里市長
GIGAスクール構想に関連した郡山市の学習環境の整備状況
長野県喬木村の市瀬直史村長
喬木村では、学習用端末に対する保護者の理解を深めるために、保護者向けの端末体験会を開催している
熊本県山江村の内山慶治村長
山江村では、デジタル教材を活用して個別最適な学びを推進するという
佐賀県多久市の横尾俊彦市長は、ICTを活用して教職員の働き方改革を進める考えを示した