新型コロナウイルスの影響で多くの教育機関が対面授業の縮小や中止に追い込まれている。小中高等学校では隔日や午前午後に分けての登校などで、授業に参加する生徒を減らす試みが拡大。当面の期間、全ての授業をオンラインで実施する大学も多い。

 授業以外の学びにも、新型コロナウイルスの影響は及んでいる。その一つが、楽器や歌のレッスンだ。金管楽器や木管楽器の演奏、歌唱などは息を吐きだすため、密な状態での対面レッスンは感染拡大のリスクを伴うと考えられる。このため、全国の音楽教室などで、インターネットを介した「オンラインレッスン」が広がりつつある。

現状のオンラインレッスンはスマートフォンの利用が多い

 富士通クライアントコンピューティング(FCCL)、東京都練馬区の「Liebe フルート音楽教室」、京都市の「徳本早織フルート教室」は2020年5月下旬から6月にかけて、パソコンを利用したフルートのオンラインレッスンの効果検証を実施した。音楽教室の関係者によると、現状のオンラインレッスンではスマートフォンを利用することが多く、特に生徒側はスマートフォンの割合が高いという。オンラインレッスンにパソコンを使うことで、どのような効果があるのだろうか。今回の取り組みで明らかになった検証結果を見てみよう。

 両教室では、4月上旬からフルートのオンラインレッスンに取り組んでいる。Liebe フルート音楽教室を主宰する上塚恵理さん、徳本早織フルート教室を主宰する徳本早織さんの2人は、演奏活動の仲間同士。オンラインレッスンの開始前から、各種のビデオ会議サービスの機能検証などを2人で進めてきた。オンラインレッスンの開始時は、2人が所有するパソコンを、講師側の端末に使っていた。5月下旬からの検証に使用したパソコンは、17.3型液晶を搭載したFCCLの「LIFEBOOK NHシリーズ」。4個のマイクとオンキヨー製のスピーカーを内蔵する上位モデルだ。それぞれのフルート教室に対して、FCCLが講師用1台と生徒用5台のパソコンを貸与。講師側と生徒側の双方にNHシリーズを用いて、オンラインレッスンを実施した。

Liebe フルート音楽教室を主宰する上塚恵理さん。4月上旬からオンラインレッスンに取り組んでいる
レッスン関係の画像は、上塚さん、徳本さんの提供。以下同様
効果検証に使用したFCCLの「LIFEBOOK NHシリーズ」。4個のマイクとオンキヨー製のスピーカーを内蔵している