企業が情報システムのハードウエアを社内で保有し、運用すること。運用やシステム設計の自由度が高い。社外の設備を利用するクラウドサービスが登場するまで、情報システムの運用方法として一般的だった。

 「オンプレミス(On-Premises)」は英語で「建物内」や「店内」を意味する。ICT分野では企業が情報システムのハードウエアを社内で保有/運用する形態を指す。もともと企業による情報システムの運用形態として一般的だった。クラウドを使ったサービスが登場した後、クラウドではない従来の情報システムによる運用形態を指す用語として定着した。クラウドのほかに「使いたいときに使いたいだけ利用する」という趣旨の「オンデマンド」という表現がオンプレミスの対義語として使われることもある。

 オンプレミスとクラウドはそれぞれに異なる特徴があり、目的に合わせて使われている。オンプレミスではシステムをカスタマイズしやすく、自社のほかのシステムとの連携も容易だ。セキュリティ面では外部からのアクセスを遮断したり、問題が起こった場合の原因を特定しやすい特徴がある。また構築したサービスを外部に非公開にしたり、利用者を限定したりすることでセキュリティを高められる。万一情報が流出した場合も流出元を特定しやすい。

 一方、クラウドサービスは一般に費用が安く、障害や災害から復旧しやすいところに強みがある。オンプレミスで必要になるシステムの運用・保守を外部に任せられるため、専任の人材を確保する必要がなくなる。実際の運用では、オンプレミスかクラウドかの二者択一ではなく、利用規模や形態に合わせて双方を組み合わせたハイブリッド運用も行われている。

オンプレミスの運用形態は、運用やシステム設計の自由度が高く、企業のニーズに最適化したシステムを構築できる。また社内で完結したシステムとすることで物理的に外部からのアクセスを防止できる
オンプレミスの運用形態は、運用やシステム設計の自由度が高く、企業のニーズに最適化したシステムを構築できる。また社内で完結したシステムとすることで物理的に外部からのアクセスを防止できる
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