さまざまな場面で強い訴求力を持つ「動画」。古くは映画、テレビ放送から、ホームビデオで撮影した子供の成長記録や旅行の思い出の映像、最近では「YouTube」などにあふれるネット動画まで、私たちの生活は動画と切り離すことは難しい。

 それだけに、動画をうまく使うとコミュニケーションの幅が広がり、動画で時空を超えたつながりが生まれる。暮らしの中で動画を活用できるシーンは、ビジネスからプライベートまで幅広い(図1)。特に、新型コロナウイルス感染症拡大によってもたらされた「ニューノーマル(新常態)」の世界では、狭い場所に人が集まったり、大勢の人が行事に参加したりすることが制限される。そんな制約の中でも、動画なら新しいコミュニケーションを築ける。

時間や空間の制約を超える動画配信
図1 動画配信を活用できるケースは、ビジネスからプライベートまで日常のさまざまなところに広がっている。動画配信を活用し、時空を超えるような、これまでにないコミュニケーションを実現していこう
動画配信の利用シーン
図2 動画配信のパターンを整理すると、「片方向か双方向か」「リアルタイムか非リアルタイムか」でマッピングできる。このうち4つのシーンを代表例として利用法を見ていく

4つのシーンで動画を活用

 動画配信の活用シーンを整理すると、図2の4つのシーンが浮かび上がる。片方向の動画配信では、「片方向×リアルタイム」「片方向×非リアルタイム」の2つのシーンがある。双方向の動画配信では非リアルタイムというパターンは用途が限定されるため、「双方向×リアルタイム」の分類に「ビジネス・教育」と「プライベート」の2つのシーンが想定される。このようなシーン別に整理することで、どんなサービスや機器が必要かも分かりやすい。

 動画配信を始めるには、(1)機材、(2)ネットワーク、(3)配信サービスの3つをチェックしよう(図3)。機材としては、映像や音声を収録するカメラやマイクが不可欠。動画配信が可能な通信容量や速度を備えたネットワークも必須。

動画配信を始めるための3要素
図3 動画配信を始めるには、大きく3つの要素が必要。撮影や録音をして配信するための機材、通信するためのネットワーク、相手に動画を届ける配信サービスだ

 数多くある動画配信サービスから何を選ぶかもポイントになる。配信サービスは、「自分がやりたいのは片方向なのか双方向なのか」を意識して選ぶとよい(図4)。機材は最初から買いそろえる必要はないだろう(図5)。今はパソコンやスマートフォンにも内蔵カメラとマイクがある。カメラがないデスクトップパソコンなどでも、Webカメラを外付けすれば手軽に動画配信が始められる。まずは手持ちの機材で気軽に動画配信を始めよう。(岩元 直久)

片方向か双方向かで異なる動画配信サービス
図4 動画配信に利用できるサービスは数多くある。その中で、片方向、双方向のそれぞれの動画配信に適した主なサービス代表例を示した
手軽に始めたいならスマホでもOK
図5 機材にもさまざまなパターンがある。本体にカメラを搭載したノートパソコンやスマートフォンを使えば手軽に始められる。Webカメラを使うと、カメラがないデスクトップパソコンでも動画配信ができる。高品質を求めるなら、ビデオカメラやマイクを使う