レノボ・ジャパン(以下、レノボ)は2021年7月29日、学校向け教育コンテンツに関する発表会を開催した。学校向けプログラミング教材「みんなでプログラミング」の有償版を提供するとともに、カシオ計算機と協業して総合学習プラットフォーム「ClassPad.net」の機能限定版「ClassPad.net for Lenovo」を提供する。

学校向け教育コンテンツの提供について発表したレノボ・ジャパン。写真は右からカシオ計算機 常務執行役員教育BU 事業部長の太田伸司氏、レノボ・ジャパン社長のデビット・ベネット氏、東京書籍 取締役教育文化総轄本部長の長谷部直人氏、今後追加するデータサイエンスの教材で協力した滋賀大学データサイエンス学部⻑ 教授の竹村彰通氏

 みんなでプログラミングは、レノボと東京書籍などが共同開発したプログラミング教材で、これまでNTTコミュニケーションズの学習プラットフォーム「まなびポケット」の利用学校向けに無償コンテンツとして提供しており、発行済みIDは100万に達しているという。Webブラウザー上で動作してアプリケーションのインストールは不要で、レノボ以外のPCやタブレットでも利用できる。

 同社教育ビジネス開発部 マネージャーの山崎健氏は、「GIGAスクール構想により小中学校で1人1台の端末が配備され、高等学校でも高速の校内ネットワークが整備されたことに加え、プログラミングが必修になったことにより授業で使えるプログラミング教材の要望が高まった」と、開発の経緯について説明した。

 有償版では、無償版を提供してきた小学生向けのほか、中学生と高校生も対象としている。学校(教育委員会、学校法人)向けライセンスに加えて、家庭(個人)ユーザーも契約することが可能。

「みんなでプログラミング」の無償版で提供してきた小学校向けのブロックプログラミング(総合、算数、理科)を拡張し、有償版では高等学校の「情報I」まで対応する

 無償版の小学生の「総合」「算数」「理科」に対応する基礎教材に加えて、有償版では中学校の「技術・家庭科(技術分野)」のコンテンツを追加した。学習指導要領にある「ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツのプログラミングによる問題解決」を学べる。また、高等学校の「情報I」に必要とされる情報活用能力を育成するコンテンツも提供する。小中学校ではブロックプログラミングを学び、高等学校ではPythonによるテキストコーディングを学べる。

高等学校ではPythonによるテキストコーディングも学べる

 2021年度は4回のアップデートを予定しており、次回以降のアップデートでデータを活用・分析する力を養うデータサイエンス、先端テクノロジーのAIに触れるプログラミング、情報社会で適正に活動するための基になる考え方と態度を身に付ける情報モラル、主体性・創造性・協働性を育成するクリエーティブ&コミュニケーション機能を追加する予定。

 価格は、学校向けは年単位のライセンスになり、1ユーザー(ID)当たり1年ライセンスが2376円(税込み)で、最長5年のライセンスまで対応する。契約校の教員用ライセンスは無料で、授業管理、ステージ作成、学習者管理の機能が使える。2021年9月27日に販売を開始し、教育委員会や学校法人は販売代理店経由で契約する。

 個人向けには月単位のライセンスを提供する。価格は月額396円(税込み)で、レノボのECサイトで契約できるようにする。2021年11月下旬以降に発売する予定。

 カシオ計算機と教育機関向けコンテンツで協業し、カシオ計算機が提供する学習プラットフォーム「ClassPad.net」の機能を限定した「ClassPad.net for Lenovo」を学校向けに提供することも発表した。価格はオープン。

カシオ計算機の学習プラットフォーム「ClassPad.net」から、レノボ向けとして辞書数を3つに限定して提供する

 ClassPad.netはWebブラウザー上で動作するオンライン学習プラットフォーム。学校現場で使用頻度の高い辞書コンテンツなどを多数収録し、デジタルノート機能、数学ツールを利用できるのが特徴。レノボ向けにはオンライン辞書機能を英和辞典、和英辞典、国語辞典の3種類(カシオが販売するものは22種類)に限定した。

 レノボは2021年秋以降に販売するコンシューマー向けパソコンに、期間限定ライセンスをバンドルする予定だ。