富士通は、政府が進めるGIGAスクール構想により児童・生徒に1人1台のコンピューターが整備されることを見越して、学校の授業で利用するときや自宅に持ち帰って在宅学習するときに、接続するネットワークを簡単に切り替えることができる「future瞬快 コネクト」と、教員がオンライン学習の開始日時や画面共有ソフトの接続先URLなどの情報を自宅にいる児童・生徒に通知できるオンライン学習環境支援サービスを無料で提供する。新型コロナウイルスの感染症拡大により教育現場で教員や児童・生徒がオンライン学習や家庭学習をスムーズに実施できるよう支援する。

「future瞬快コネクト」は、 児童・生徒が学校から端末を自宅に持ち帰って学習する際や、再度学校に持参して学校内のネットワークに接続する際、簡単な操作で接続先を切り替えられる
出所:富士通の資料

 future瞬快コネクトは、画面に表示される「がっこう」または「じたく」ボタンを選択するだけで、学校の固定IPやプロキシーを自動で設定したり、家庭の無線LAN環境に接続したりできる。GIGAスクール構想でWindowsタブレットを導入する小・中学校と高等学校、特別支援学校に対して永続的に無料提供する。2020年8月3日から申し込みを受け付ける。

オンライン学習環境支援サービスはマイクロソフトの「Teams」、グーグルの「Meets」、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズの「Zoom Meeting」などさまざまなオンライン会議サービスに対応。授業名や日時、対象の児童・生徒を指定してオンライン授業を簡単作成・共有することができる
出所:富士通資料

 オンライン学習環境支援サービスは教員向けの機能で、オンライン授業の日時や内容、使用するオンライン会議サービスと、対象の児童・生徒を選択して通知できる。児童・生徒は画面のWebブラウザー上に表示された学習予定を選択するだけで、家庭からオンライン授業に参加できるようになる。Windowsタブレットを導入する小学校、中学校、高等学校、特別支援学校が導入対象で、対象ブラウザーはマイクロソフトの「Edge」とグーグルの「Chrome」。2020年9月30日から申し込みを受け付け、利用開始から1年間は無料で使える。

 GIGAスクール構想により、児童・生徒の端末やネットワーク環境など学校現場のICT環境は急速に整備が進んでおり、端末導入や運用管理の体制整備、新たな授業スタイルの確立など、ソフト面の対応は急務となっている。一方で、新型コロナウイルスの感染拡大の第2波、第3波により再度の学校休業や自主的な登校自粛の可能性もあり、同社では「withコロナ」時代の教育に対応して教員や児童・生徒が負担なく端末を快適に使えるよう、学習用端末の持ち帰りやオンライン学習を支援するツール・サービスを提供することにした。

 今後も、学校での授業と在宅でのオンライン学習を並行して実施する形態も見据え、教員向けの新サービスや、端末やアプリケーションの利用実態や授業の習熟度・満足度を把握できるようにするサービスを2021年以降に順次提供していく予定という。