グーグルは、教育機関向けパッケージ「Google for Education」に授業をサポートする新機能を順次追加していく。2020年8月12日に実施した教育グローバルイベント「The Anywhere School」の一環で明らかにした。

 主に、ビデオ会議サービスの「Meet」とクラスと生徒の管理やコミュニケーションに使う「Classroom」の機能を強化する。授業の出欠管理機能、教員が授業を進めやすくする機能、多くの児童・生徒を1つの画面に表示したり、ホワイトボード上で複数の子供たちがアイデアを共有したりできる機能などを追加する。

 欧米では8月下旬から9月は夏季休暇が終わり、新年度が始まる時期に当たる。新型コロナウイルス感染症が世界的に収束しない中、オンライン授業で教育を維持する動きは世界的に急増している。学校など教育機関向けに大きなシェアを持つClassroom やMeetの機能を強化していくことで、教員や児童・生徒の利便性を向上させるとともにシェア拡大を図る。

主にビデオ会議のMeetやクラス管理のClassroomの機能を強化し、オンライン授業の使いやすさを向上させる

 主に教員がクラスの生徒を管理し、授業の進行を支援するツールも提供する。例えば、Meetではこれまで1画面に表示できる参加者数が最大16人だったが、競合する「Zoom Meeting」(ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ)と同じ最大49人まで表示できるようにする。マイクロソフトも「Teams」で現在の9分割を49分割に増やす予定。これにより、教員が50人弱のクラス全員を同じ画面上に表示して、オンライン授業を実施することが可能になる。

 ほかにもグーグルが提供する教育機関向け大型ディスプレイのデジタルホワイトボード「Jamboard」の機能をオンライン上で実現できるようにする。端末側にJamboardアプリをインストールしておくことで、教室で黒板を使うのと同じように、子供たちがオンライン上のホワイトボードでアイデアを共有したり、授業でコラボレーションをしたりできる。

 2020年後半には、全ての Google for Educationユーザーが期限付き録画機能を無償で利用できるようにする予定という。主催者となる教員が授業を録画して最大30日間、同じドメイン内の児童・生徒と共有できるようになる。ライブでオンライン授業に参加できなかった児童・生徒が、後からビデオを再生して学ぶことができるようになる。ただし、授業の主催者のドメイン外で共有したり、ダウンロードしたりすることはできない。この機能が使えるようになるまでの期間は、現在無料で提供している録画機能が使えるという。また、「G Suite Enterprise for Education」のユーザーは、保存期間が限定されない録画機能を引き続き利用できる。