ネットワーク上での各種取引を記録した電子台帳。分散型で特定の管理主体を持たずに運用されており、データの改ざんや障害などへの耐性が高い。金融や各種契約、デジタル資産の取引などで活用が広がっている。

 ブロックチェーンは、ネット上で行われるさまざまな取引内容を記録する電子台帳技術。過去の取引履歴(ブロック)を1本の鎖のようにつなげて記録することからブロックチェーンと呼ばれる。

 ブロックチェーンは中央で管理するシステムがなく、暗号化された取引データをネットワークに接続している複数のコンピューターで分散して管理する。これにより、データの破壊や改ざんが困難で、障害で停止する可能性が低いとされる。また、誰でも内容を確認できるため、取引の透明性も高い。

 そもそもは暗号資産の「ビットコイン」を運用するための技術として開発された。しかし、改ざんや障害への耐性が高い特徴を生かして、金融や電子契約、ゲームなどのデジタルコンテンツといった分野での活用も増えてている。

 一方、ブロックチェーンの利用が広がるにつれて、課題も明らかになってきた。例えば、ビットコインのブロックチェーンでは、取引内容を更新する際に「プルーフ・オブ・ワーク」という仕組みを使って、その取引が正しいものかを判断する。しかし、この仕組みは膨大な電力が必要となる。英ケンブリッジ大学の推計によると、ビットコインがブロックチェーンを更新するために消費する年間の電力は、バングラデシュやチリの年間消費電力に匹敵するという。

 また、ブロックチェーンの書き換え時にユーザーが支払う変動制の手数料も、取引が集中すると非常に高くなる。さらに、取引内容がブロックチェーンに反映されて確定するまで時間がかかり、店頭での買い物などの小口・多頻度の利用に向いていないという指摘もある。現在こうした点を改善するための取り組みが行われており、さらに使いやすい技術になれば普及が加速しそうだ。

猫のキャラクターを育成するゲーム「CryptoKitties」。 育成した猫をブロックチェーンを使ってユーザー間で取引できる
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