幼稚園での演奏や高等学校での指導も

 帯広でのコンサートは、集客も課題だった。帯広は芸術活動が盛んで、クラシック音楽に関心のある人も多いという。とはいえ、首都圏と比べると、人口は段違いに少ない。そこで、「ぷらっと交響楽団」の二人は、コンサートの告知も兼ねて、地元の幼稚園・保育園での演奏、高等学校での演奏指導などに取り組んだ。

 結果、帯広でのコンサートは東京並みの集客は実現できなかったが、思わぬ反響があった。AIとクラシック演奏との連携という斬新な取り組みが注目を集め、地元の複数のメディアが「ぷらっと交響楽団」の演奏や教育機関での事前の活動の模様を取り上げたのだ。

帯広市の緑陽台保育園で8月20日に開催したミニコンサート
アンパンマンやディズニーの曲などを披露。「演奏が始まるとすぐに楽器の音に集中している様子が印象的でした」(相原さん)
8月21日は帯広市のつつじが丘幼稚園で演奏会を開催。「演奏と一緒に大きな声で歌ってくれ、大変心温まりました」(上塚さん)
演奏が終了して園児たちと一緒に記念撮影
北海道帯広工業高等学校では8月20日に吹奏楽部の部員を指導した
3人の生徒にホルンを指導する相原さん
上塚さんは、フルートとピッコロを指導
指導後に、吹奏楽部の部員と一緒に

 政府は新しい学習指導要領の下で、2020年度から小学校でプログラミング教育を必修にするなどICT(情報通信技術)関連の教育に力を入れている。大学など高等教育機関でも、AI人材の育成に注力していく方針だ。AIスピーカーやスマートフォンなどで、AI技術を活用した音声サービスも広がっている。コンサートや「とかちマルシェ」の会場で、「ふくまろ」の応答に大喜びしている子供たちを見ると、音楽分野でのAI連携や教育分野でのAIキャラクターの活用には、いろいろな可能性がありそうだと感じた。