小学生が作る、本物に見えるセミ

 学生に贈られる「学生賞」では、舩橋悠太さん(中学生)の「LINEで通知、学校みんなで忘れ物防止グループ」、沖縄職業能力開発大学校 生産電子情報システム技術科(チーム)の「洗濯機・乾燥機監視システム」、伊藤晴哉さん(小学生)の「近づくと鳴いて羽根を動かす新種セミ『IRON CICADA』」の三つが選ばれた。

 一つ目の作品は、学校の予定や提出物などをGoogleスプレッドシートに記入すると、仲間のLINEグループに自動で投稿されるシステム。よく忘れ物をする友人に、確実にメッセージを伝えたいと思い開発した。ラズパイ上のPythonプログラムで実現している。

 二つ目の監視システムは、学生寮で共有する洗濯機・乾燥機の空き状況を監視できるものだ。機器の揺れを検知する加速度センサーや、開閉センサーなどを使い、使い始めと使い終わりを自動で検知する。ブラウザーで現状を確認できるほか、利用が終了したことをメールで通知してくれる(図6)。

図6 「洗濯機・乾燥機監視システム」のWebインタフェース
それぞれの利用状況が分かる。

 小学生の伊藤さんの作品は、110cm以内まで近づくと鳴き出し、50cm以内になると羽根も動き出すセミ。発泡スチロールやプラ板で自作した、きょう体の完成度が非常に高かった(図7)。

図7 「近づくと鳴いて羽根を動かす新種セミ『IRON CICADA』」

 ほかにも英Raspberry Pi財団とJapanese Raspberry Pi Users Groupが選ぶ「ラズベリーパイ財団賞」、協賛企業各社が選ぶ「OKdo賞」「PiJECTOR賞」など合計45件の作品が表彰された。

 すべての受賞作品のリストは応募サイト「https://nkbp.jp/rpic」で公開している。各受賞作品の詳細は、姉妹誌のラズパイマガジン2020年2月号(2020年1月14日発売)で紹介する予定だ。