プログラムで動くクレーンゲームで学習

 宇都宮大学共同教育学部附属小学校の渡邊教諭の受賞テーマは、「電磁石のクレーンゲームを通した、主体的・対話的な問題解決」。動作をプログラミングできるブロック「レゴ WeDo2.0」を利用した5年生理科「電磁石の性質」での授業実践だ。「学習に遊びやゲームの要素を持たせ、子供の興味・関心を高めて、主体的・対話的に問題解決できるようにした」(渡邊教諭)。

 渡邊教諭は、授業用に電磁石を使ったクレーンゲームを自作し、「iPad」でのプログラミングで、クレーン装置の移動や電磁石の上げ下げなどをコントロールできるようにした。児童は、ぬいぐるみなどを取るためのプログラムを作成。途中、重いぬいぐるみを取るという課題に向けて、電池の数を増やしたり、電磁石のコイルの巻き数を増やしたりしながら学びを深めた。

宇都宮大学共同教育学部附属小学校の渡邊雅浩教諭
宇都宮大学共同教育学部附属小学校の渡邊雅浩教諭
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渡邊教諭が授業用に自作したクレーンゲーム
渡邊教諭が授業用に自作したクレーンゲーム
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クレーンゲームのキャッチャーは、動作をプログラミングできるブロック「レゴ WeDo2.0」を利用して作った
クレーンゲームのキャッチャーは、動作をプログラミングできるブロック「レゴ WeDo2.0」を利用して作った
出所:渡邊教諭の発表資料
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クレーンゲームを使って学習する5年生理科の授業
クレーンゲームを使って学習する5年生理科の授業
出所:渡邊教諭の発表資料
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 授業では、「重いぬいぐるみを取るために、電磁石をどう改良するか」「どう実験すれば電磁石が強くなったといえるだろうか」といったテーマで、グループやクラス全体で話し合いながら実験方法を考える姿が見られたという。児童へのアンケートでは、「ほかにもプログラムを組んで、自分たちで実験方法を考えながら実験したいか」という質問に「とてもそう思う」と答えた児童が80%以上いた。渡邊教諭は、「電磁石の性質を追及するための主体的・対話的な活動を設定することができた」とまとめた。

体験活動を通じて児童が思いや疑問を持つことで、課題を明確にできるようにしたという
体験活動を通じて児童が思いや疑問を持つことで、課題を明確にできるようにしたという
授業の成果と課題。「主体的・対話的な活動を設定することができた」とまとめた
授業の成果と課題。「主体的・対話的な活動を設定することができた」とまとめた
出所:渡邊教諭の発表資料
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