多くの大学で、大学生協などを通じて、新入生向けのパソコンを販売している。新入生向けとして採用されることの多いパソコンの一つがパナソニックの「Let’s note」だ。

 「Let’s note」は、神戸市郊外の工業団地内にあるパナソニック神戸工場で生産している。神戸工場は、1990年6月にワープロの生産工場として立ち上がり、その後は主に「Let’s note」と「TOUGHBOOK」を生産してきた。2019年7月17日、パナソニック コネクティッドソリューションズ社(CNS)は、報道関係者向けに同工場内部を公開した。

パナソニック神戸工場。部品の基板実装から組み立て、検査、梱包まで一貫生産。コールセンター、修理センターなどの顧客へのアフターケアも担う

“自社一環”にこだわるモノづくり

 多くのパソコンメーカーが、生産工場を中国など海外に移す中で、パナソニックはその潮流に逆らうように、「自社一環、ジャパンクオリティーを目指してモノづくりにこだわりをもって取り組んできた」(CNS・モバイルソリューションズ事業部の清水実・神戸工場長)。「日本品質」にこだわるLet’s noteの特徴はひとことで言えば、軽くて頑丈。

 そのために、きょう体の素材選び、強度の高い形状デザインの追求、基板やファン、ドライブ、あるいは衝撃吸収材に至るまでパーツ一つひとつを見直し、軽量化と強度を高めるための改良を繰り返してきたという。

 パナソニック神戸工場の見学開始。最初に見せてもらったのは完成製品の品質チェックのコーナー。落下試験や防水・防滴試験、電波暗室での電磁波試験などで品質チェックを繰り返し、製品作りにフィードバックしている。

防水試験の様子
落下試験機
キーボード打鍵試験機
機器から出る電磁波が法律(電波法)を遵守できているかをチェックする「10m電波暗室」