セレブやモデルといったいわゆるインフルエンサーたちに愛用されている「Instagram」ですが、今や10代にとっても欠かせないSNSとなっています。2020年9月に「TesTee Lab」(テスティー)が発表した「SNS利用に関する調査」※1によると、利用率1位はLINEですが、10代女性の2位がInstagramになっています。10代男性の2位は「Twitter」ですが、3位はやはりInstagramです。

※1 テスティー「SNS利用に関する調査」https://lab.testee.co/sns_2020

 10代はInstagramを投稿するだけでなく、ストーリーズで質問スタンプを使うなどして双方向のやり取りをしたり、DM(ダイレクトメッセージ)を交わしたりする場として利用しています。短尺動画「リール」、長尺動画「IGTV」、ライブ配信など、機能が増え、Instagramで全てが賄えるようになったことも人気の理由でしょう。

 10代への普及が進んだことで、Instagramも新たな取り組みを始めています。それは学生向けに安全な使い方をアピールすることです。SNSではいじめなどの交友関係のトラブルが後を絶ちません。学生には、大人の誹謗中傷とは少し違う対応が必要となります。

 そこでInstagramは2019年12月、「安全な使い方を楽しく学ぼう!みんなのInstagramガイド」※2を制作しました。これは、高校・大学生向けのガイドで、若い世代に人気のイラストレーターを起用し、ポップなデザインで作られています。作成してまもなくは冊子やロゴシールを原宿で配布するイベントも行われましたが、現在はInstagramのWebサイトからダウンロードできます。

※2 Instagram「安全な使い方を楽しく学ぼう!みんなのInstagramガイド」https://about.fb.com/ja/news/2019/12/teensafetyguide/

安全のための機能とは

 ガイドには、Instagramの利用時間を制限する方法やアカウントの公開・非公開設定、コメント管理の方法などが記載されています。“映え”を気にし過ぎて悩む人に、自分らしい投稿を促している項目もあります。

 コメント管理に関しては、追加サポートされた機能が紹介されています。これは、Instagramでの不快なやり取りをできるだけ減らすための施策です。

 SNSのコメントは、自分と相手以外のフォロワーも見るものなので、メッセージとは違うダメージを受けることがあります。そこで、Instagramは特定のアカウントを「制限」する機能をサポートしました。「制限」したアカウントが自分の投稿にコメントした場合、そのコメントを表示するかを事前に内容を見て決めることができます。周囲に見られたくないようなコメントだった場合、削除するか、そのまま非表示にしておくことができます。ひどいコメントを付けられたとき、周囲からも対応を注目されてしまいますよね。でも、何事もなかったように自分で対処できるわけです。ブロックすると相手にも伝わりますが、「制限」は気付かれにくくなっています。

 また、コメントができる人を限定したり、キーワードでフィルターをかけたりする機能も提供されています。

 こうした機能を追加することで、Instagramはユーザーが安全に楽しめるよう尽力しています。安全のための機能をうまく使って、不要に傷つくことがないように教えてあげてほしいと思います。

出典:日経パソコン、2021年1月11日号、同名コラムより
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