2020年9月にリリースされた「iOS14」に、10代女子から大好評を得ている新機能があります。それは何だと思いますか? 実は、「ウィジェット」機能なのです。

 ウィジェットとはアプリの情報の一部をホーム画面に表示する機能です。例えば、天気予報やカレンダーのウィジェットを設定すれば、ホーム画面をひと目見るだけで情報をチェックできます。Androidには以前からあった機能なので、既に使っている人は多いかもしれません。

 しかし、10代女子はこのウィジェットでiPhoneを効率的に使いたいわけではありません。ウィジェットを使って、ホーム画面を好みのデザインにカスタマイズすることが目的なのです。

 ホーム画面をカスタマイズするには、このウィジェット機能と、iOS14で進化した「ショートカット」機能を組み合わせます。手順が多く、少し難しいのですが、10代女子には大人気。「2020年ティーンが選ぶトレンドランキング」※1(マイナビティーンズ)でも、「流行ったコト」部門で2位にランクインしています。

※1「2020年ティーンが選ぶトレンドランキング」(https://teenslab.mynavi.jp/column/trendranking2020.html

 10代女子はiPhoneの利用率が高く、MMD研究所がまとめた「2019年12月iPhone・Androidシェア調査」※2によると、10代女子の61.9%がiPhoneを利用しています。10~60代の男女を性・年代別に見て比較すると、iPhoneの利用率はトップです。iPhoneも自分らしいデザインにしたいと考えていた女子たちが、待ちに待った機能だったのでしょう。

※2「2019年12月iPhone・Androidシェア調査」(https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1831.html

系統合わせがポイント

 女子たちのホーム画面カスタマイズで重要なポイントは「系統合わせ」です。というのも、彼女たちは以前から「Instagram」でフィードに投稿する画像に統一感を持たせる「#系統合わせ」をしていました。ピンク、青、白など、画像の色みをエフェクトでそろえたり、キュート、レトロなどのテーマで統一したりして、全体の雰囲気を整えるのです。

 「系統」を決めたら、それに合わせてウィジェットを作ります。使うアプリは「Widgetsmith(ウィジェットスミス)」。Widgetsmithはウィジェット作成アプリで、iOS標準のウィジェットよりもデザインが豊富に用意されています。特にお気に入りの写真をホーム画面に配置できる「Photo」ウィジェットが人気で、自分の好きなアイドルやイメージに合わせた画像などを表示させています。

 また、アプリのアイコンも色をそろえたいため、ショートカット機能で別のアイコンを作り、そちらからアプリを起動させるように設定します。ショートカット機能では、好きな画像をアイコンにできるので、色をそろえることができます。本来のアイコンはフォルダーにまとめたり、普段使わない画面に集めたりして隠すのです。

 こうしてカスタマイズが完成したら、ホーム画面のスクリーンショットを撮り、Instagramに公開します。苦労して作ったホーム画面です。リアルで友人に見せるだけではもったいないですよね。ちなみに、カスタマイズの手順は「TikTok」で学びます。ユーザーが動画で手順を解説しているのです。倍速で手順を見せている動画が多く、何度も見返してマスターします。Instagramではアイコンの画像素材を配布しているユーザーもいます。

 SNSで助け合いながら、自分らしいホーム画面を作る10代女子たち。イマドキでほほえましいですね。

出典:日経パソコン、2021年2月8日号、同名コラムより
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