10代、20代の若者は日常的にネットで調べ物やショッピングをします。そこで、ネットを通じて詐欺などのトラブルに遭うことがあります。

 SMBCコンシューマーファイナンスが2021年8月に発表した「10代の金銭感覚についての意識調査 2021※1」によると、「詐欺などのトラブルの被害にあったことがある」人は9人に1人いることが明らかになりました。同社は2022年1月に20代を対象に同様の調査※2をしていますが、詐欺などのトラブルに遭っている人は「5人に1人」で、20代の方がトラブルに遭いやすいという結果となっています。

※1 SMBCコンシューマーファイナンス 10代の金銭感覚についての意識調査 2021(https://www.smbc-cf.com/news/datas/chousa_210825.pdf
※※2 SMBCコンシューマーファイナンス 20代の金銭感覚についての意識調査 2022(https://www.smbc-cf.com/news/datas/chousa_220113.pdf

 10代のトラブルの内容は、送られてきたURLを閲覧しただけで契約成立として金銭を要求する「ワンクリック詐欺」、企業になりすまして個人情報を抜き取る「フィッシング詐欺」、無料をうたって有料契約させる「無料商法」など、ネット経由関連のトラブルが多数を占めています。20代になると「マルチ商法・ねずみ講」がトップとなり、対面でのトラブルにも巻き込まれています。

 これまで、18歳、19歳は未成年者であり、親権者の同意なく結んだ契約は、原則取り消すことができました。しかし、2022年4月1日に、成年年齢が20歳から18歳に引き下げられることにより、18歳、19歳でも親権者の同意なくローンを組んだり、クレジットカードを契約したりできるようになります。すなわち、社会経験が乏しい18歳、19歳が悪質な業者に狙われてしまう可能性が高まっているとも言えます。

トラブルに遭ってしまったら

 政府広報オンライン「18歳、19歳、20歳の皆さん、ご用心!成人になると増える、こんな消費者トラブル~18歳から大人~※3」によると、「18・19歳」「20~24歳」とも、美容に関する商品の定期購入、ファッションブランドの模倣品、出会い系、ネット通販に関するトラブルが多いそうです。きっかけとしては、ネットの広告やSNSの投稿を見て連絡したり、SNSで知り合った人や学校・職場の友人から誘われることが多いとのこと。サイトには、ネット広告でサプリメントを購入したら定期購入になっていた10代女性や、SNSで情報商材を勧誘された20代男性の事例が紹介されています。

※3 政府広報オンライン 18歳、19歳、20歳の皆さん、ご用心!成人になると増える、こんな消費者トラブル~18歳から大人~(https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201801/1.html

 トラブルに遭わないためには、契約の内容をしっかりと確認することが大切です。不本意な契約をしてしまった場合は、クーリングオフできるか確認してみましょう。契約するまで帰さないと言われた場合などは、消費者契約法で取り消しできる場合があります。最寄りの消費生活センター、または消費者ホットライン(局番なしの188)に相談しましょう。

 そして、成年になるお子さんをお持ちの方は、大人と同様に契約ができることや、詐欺トラブルが多発していることをお話ししてください。万が一のとき、すぐに相談できる親子関係でいることも大切です。

出典:日経パソコン、2022年2月28日号、同名コラムより
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。