イマドキの就活にはインターネットが欠かせません。就活を進めるために、基本となるのは「就活サイト」の利用です。企業情報の検索、インターンの申し込み、自己分析ツールや就活ノウハウを記したコラムなどが掲載されており、スマホでも使いやすいように専用アプリが用意されています。人気の就活サイトは、「マイナビ」「リクナビ」「ONE CAREER」などです。

 就活に関するクチコミを見ることができる「楽天みん就」も人気サービスです。志望企業の選考状況を掲示板で確認したり、面接やWebテストの情報をチェックしたりと、一緒に就活をしている仲間から発信される情報が掲載されています。

 情報とクチコミならSNSです。ということで、最近ではSNSの活用も広がっています。学生がよく使っているTwitterでは、「#就活」「#就活生と繋がりたい」「#22卒(2022年卒業予定)」などのハッシュタグを付け、企業の説明会の感想、内定の報告などを投稿、仲間と交流しています。

 また、LINEの「オープンチャット」という匿名で語り合える機能でも、就活に関するチャットが多数開かれています。あるチャットに入ってみたところ、「○○(企業名)の一次面接受けた方いますか」「履歴書の文字はどのぐらいの大きさで書いてますか」「面接時の口紅はどの程度の濃さがいいのでしょうか」といった質問が並び、就活生が「私はこうした」などの返信をしています。とても活発なやり取りを見ると、どの学生も真剣なことが分かります。コロナ禍で大学の進路指導課や友人と密に情報交換することが難しい中、チャットで広く問い掛けられる機会はありがたいでしょう。

企業もSNSで採用活動

 優秀な人材を確保するために、企業もSNSアカウントを作り、採用活動に生かしています。こうした活用は「ソーシャルリクルーティング」と呼ばれます。Twitterには、公式アカウントだけでなく、採用専用のアカウントを作っている企業も多くあります。また、採用活動をしている社員が個人の名前を出してアカウントを作り、学生と直接交流しているケースもあります。

 Instagramにも採用専用のアカウントが作られ、「#採用」などのハッシュタグとともに、仕事中の様子や若手社員の紹介などで企業の魅力をアピールしています。TBSテレビは、2020年4月からアナウンサーによるライブ配信を行いました。ライブ配信では、コメントに対して配信者が即座に答えられます。学生はコメントすることで憧れの社員からすぐに返事がもらえるという、この上ない機会になります。

 TikTokを採用活動に生かしている企業もあります。タクシー会社の三和交通は、採用活動を目的として中年の男性社員が面白おかしく踊る動画を投稿しています。明るい社風のアピールに成功し、実際に応募してきた人材を採用した実績があるそうです。TikTokでの新卒採用はまだ難しいかもしれませんが、今後が楽しみですね。

 学生時代からSNSに親しみ、当然のようにSNSで情報収集をする就活生と、SNSを採用活動に生かすために奮闘する企業との良いマッチングが生まれるとよいですね。

出典:日経パソコン、2021年3月8日号、同名コラムより
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