タイムラプス勉強法を紹介するオンライン学習アプリ「スタディサプリ」のInstagram
タイムラプス勉強法を紹介するオンライン学習アプリ「スタディサプリ」のInstagram

 今どきの学生にとって、勉強の最大の敵はスマホです。「スマホは触らない」と決心して机に向っても、スマホにはさまざまな通知が届きます。通知をきっかけにスマホを手にすると、うっかりいろいろなアプリを開いてしまい、集中力が途切れてしまうのです。

 そこで、学生自身も勉強に集中できる方法を模索しています。テスト前はスマホの通知を切る、電源を落とす、引き出しに入れる、別の部屋に置くなどの方法をよく聞きます。

 一方、スマホを活用することで集中して勉強する人たちもいます。よく使われるのは、友人とLINEのビデオ通話でつながったまま勉強するやり方です。お互いに監視し合っている状態なので、サボらずに勉強できます。友人の姿が励みにもなり、分からない問題は画面を通じて教え合うこともできます。

 でも、お互いについ気持ちが緩んでおしゃべりをしてしまったり、人がいると集中できない人もいるでしょう。そこで、「タイムラプス勉強法」が注目されています。オンライン学習アプリ「スタディサプリ」が高校生54人に聞いたところ、タイムラプス勉強法を知っている人は61.1%(2020年11月)もいたそうです。

 タイムラプスとは、静止画を一定間隔で撮影したものをつなげた動画で、再生すると早送りのように見える手法です。この方法で自分が勉強している様子を撮影するのが、タイムラプス勉強法です。撮影時には、何時間勉強しているかを見せるために針の動きが見えるアナログ時計と、参考書やノートで勉強している手元を映します。

 タイムラプス勉強法のメリットは、2つあります。タイムラプスで撮影している間はスマホを触れないこと、そして記録が取られるため、サボってはいけない緊張感を持てることです。普段の勉強だけでなく、試験に備えて一定の時間を集中する訓練にもなります。

「YouTube」は勉強でも活躍

 頑張った成果は、人に見せたいですよね。撮影したタイムラプス動画は、SNSに作成した勉強専用のアカウント「勉強垢」に投稿します。勉強垢は「Twitter」や「Instagram」に作り、勉強したい同士でつながっています。文房具やノートのまとめ方、合間に食べるお菓子などを見て参考にします。

 「YouTube」で勉強している様子を配信する芸能人やユーチューバーもいます。「Study With Me(一緒に勉強しよう)」と題された動画は、動画を見ながら一緒に勉強できます。配信者が勉強している姿や、手元だけが映っている動画、勉強に合ったBGMを流す動画など、さまざまな動画が公開されています。勉強中の孤独感を癒しつつ、机に向かうことができるのです。

 勉強垢や勉強用動画は、学生向けだけではありません。資格取得に向けて勉強する社会人も公開し、励まし合いながら目標に向かっています。

 長引くコロナ禍でマイペースに過ごしてしまう日々ですが、若者はデジタル機器やネットを活用することでモチベーションを高めています。大人も集中できないときは、タイムラプスやYouTubeを使って、気合を入れるとよいですね。

出典:日経パソコン、2022年3月14日号、同名コラムより
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。