コロナ禍での暮らしが1年以上たちました。高校生や大学生も、これまでと生活スタイルが一変しています。今回は、彼らの金銭面について注目していきます。

 新型コロナが流行してから、彼ら・彼女らの収入も支出も減少しています。全国大学生活協同組合連合会が2021年3月に公表した「第56回学生生活実態調査の概要報告※1」によると、大学生はアルバイト収入が減少していることが目立ちます。2020年4~9月の収入は、前年から2万4000円も減少しているとのこと。「アルバイト先の休業で勤務できなかった」「アルバイト勤務・シフトを勤務先から減らされた」などの理由で思うように働けなかったようです。飲食店などのサービス業で働いている人が多いため、時短営業などの施策が影響しているのでしょう。高校生も同様に、アルバイト収入は大幅に減っていると思われます。

※1「第56回学生生活実態調査の概要報告」(https://www.univcoop.or.jp/press/life/report.html

 支出に関しては、SHIBUYA109エンタテイメントが2021年3月に発表した「若者のお金に対する意識・実態※2」に詳しく掲載されています。18~24歳の男女に調査したところ、コロナ禍で減ったお金の使い先は、「旅行・レジャー」「交際費」など。外出や友人と楽しく交流するための支出が減っています。一方、コロナ禍で増えたお金の使い先は、「貯金」が1位で、次いで「書籍・マンガ・スマホゲーム」となっています。

※2「若者のお金に対する意識・実態」(https://shibuya109lab.jp/article/210317.html

 コロナ禍での学生は、思うようにアルバイトをすることができず収入は減りましたが、外出が減ったおかげで貯金へ回すお金は増えているんですね。

SNSで節約を学ぶ

 SHIBUYA109エンタテイメントの調査では、大学生にグループインタビューを行っています。そこでは「Instagramで節約術をチェックしている」との声が挙がりました。

 Instagramでは、文字を入れた画像を複数枚まとめて投稿することで、雑誌やブログのような読み物にするケースが増えてきています。そこで、節約術のようなノウハウも数多く投稿されているのです。

 Instagramで「#節約」と検索すると、161万件もの投稿が表示されます。主婦向けの節約レシピや貯金ワザが多いのですが、「#節約女子」のハッシュタグにはOL向けの投稿や100円均一ショップを駆使した節約法などもあり、1人暮らしの学生でも十分参考になります。

 また、以前から学生が活用しているフリマアプリの利用も増加しているそうです。メルカリ総合研究所の調査「2020年度フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動※3」(2020年9月)によると、緊急事態宣言中にフリマアプリ利用を始めた20代の31%が「フリマアプリで定期的に稼げるようになって、バイト(パート)の時間を減らすことができた」と回答しているとのこと。バイトがなくてもフリマアプリを使うことで、ステイホームの状態で稼いでいます。

※3「2020年度フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動」(https://about.mercari.com/press/news/articles/20200928_consumersurvey/

 もともと、買い物の際はクチコミをじっくり読んだり、できるだけ実物を確認したりと堅実な消費をしている世代です。近い将来、友人と楽しく旅行や食事に行くために、アプリも駆使して貯金しているのですね。

出典:日経パソコン、2021年5月24日号、同名コラムより
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