何万円もするスマホを持っている中高生ですが、お金に関しては今の大人世代が子どもだった頃とそう変わりません。中学生は親からもらうお小遣いがメインで、高校生はお小遣いとアルバイトが収入源です。

 TesTee(テスティー)※が2018年12月に公表した「中高生のお小遣い事情に関する調査」では、「ひと月にもらうお小遣い」として中学生で最も多い額が1000~3000円未満、高校生では3000~5000円未満でした。高校生の19.2%がアルバイトをしており、月に3万円未満の収入を得ている人が65.5%とのこと。とはいえ、アルバイト収入は、部活や塾の頻度で勤務日数が異なるので、大きく金額に差が出ていることが推測されます。

 さて、こうしたお小遣いを中高生は何に使っているのでしょうか。以前取材した女子高生は、「放課後に友人と遊ぶと、タピ行ってプリ撮ったりする」と言っていました。解説しますと、「タピ」は「タピオカミルクティー」というもちもちしたデンプンの粒が入っているドリンクのことです。今若者を中心に大人気で、テイクアウト店舗の前には行列ができています。「プリ」は「プリクラ」のこと。自撮りアプリが無料で使えるにもかかわらず、彼女たちは定期的に有料のプリクラを撮り、SNSにアップしています。上記の場合、タピオカミルクティーは1杯400~600円前後です。プリクラはほぼ400円なので、2人で撮れば200円ずつで割り勘します。つまり、友人と軽く遊ぶと1回600円以上はかかるわけです。中高生のお小遣いをざっくり3000円としても、月に5回しか遊べません。もちろん、実際はお小遣いで雑貨や化粧品なども買うため、全部飲食費にはつぎ込めません。節約が重要なポイントになっています。

スマホを駆使して節約

 幸い、スマホを駆使すれば、飲食関係のクーポンが手に入ります。中高生は公式のクーポンアプリを使ったり、LINEで公式アカウントとつながりクーポンを入手したりしています。お小遣いが残り少ないときは、クーポンを使ってファストフード店でおしゃべりすることができるのです。

 また、ポイント集めも重要です。LINEで必須ともいえる「スタンプ」ですが、中高生が好きなキャラクターのスタンプは有料のものが多いため、中高生は「LINEポイント」をためて、スタンプと引き換えます。

 LINEポイントはアンケートに答えて3ポイント、CM映像を見て2ポイントなどのメニューがあります。時間はたっぷりある彼らはコツコツとためていきます。スタンプは「LINEコイン」にポイントを変換して購入するので、100コインのスタンプを買うなら200ポイント必要になります。1つのスタンプを買うだけでも、気が遠くなりますね。

 また、高校生以上は無料で髪を切ってもらえるカットモデルのマッチングアプリや、個人輸入ができるショッピングサイトもためらうことなく利用しています。前号で触れたフリマアプリや、ポイントサイトを利用している高校生もいます。節約情報は友人と共有し、賢くやりくりしているのです。

※https://lab.testee.co/teens-money

出典:日経パソコン、2019年3月25日号、同名コラムより
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