電車内や街中で、画面が割れたままのスマホを使っている人をよく見かけます。特に女子高生に多いとの噂があったので、画面が割れている女子高生に取材したことがあります。彼女のiPhoneはインカメラの辺りが粉々に割れていましたが、画面そのものは割れておらず、操作に問題はないから修理の予定はないと言っていました。

 彼女は自撮りが大好きで暇さえあれば自撮りする日々を送っているため、「(片手でiPhoneを掲げて)写りの良い角度を探しているうちに、手から落ちちゃう」のだと言います。「あと、授業中にポケットから出して机の下でこっそり見ていると落としたり……」と話してくれました。

 操作に問題ないとはいえ、修理しないままでいると、水やホコリなどの要因で本格的に故障してしまいます。そう話してみたところ、「でも何度も割ってるから、親がお金出してくれない」とのこと。無理して修理を頼んで親のご機嫌を損ねるよりも、時期を見て最新機種への機種変更をねだるのだそうです。

 今の10代は、小学生でキッズケータイを持ち、ガラケーを経て、スマホを使っている人がほとんどです。キッズケータイは位置情報検索も重要な機能の一つですが、親と同じ携帯会社でないと、子どもの位置を検索できない会社もあります。家族割などの割引サービスもあることから、親と同じ携帯会社にそろえることになります。となると、当然端末代金も親の支払いになり、そのまま親が支払うことになるのです。

写真はバックアップしない

 女子高生に限らずですが、iPhoneユーザーによく聞かれる悩みに、「iCloudの空き容量が不足している」とアラートが出るけれどどうしたらいいのか、があります。ストレージ増量の有料プランにしてバックアップすれば、アラートは消えますが、お金がかかりますよね。

 サブスクリプション型のサービスが増えてきたとはいえ、まだ毎月課金することに二の足を踏む人も少なくありません。毎日何枚も写真を撮る10代のためにiCloudを契約してあげることは、親にとっては気が進まないでしょう。

 かといって、10代が自分たちのお小遣いやアルバイト代からプリペイドカードなどを購入して、iTunesに写真をバックアップすることはしません。写真は常に持ち歩きたいので、パソコンに保存してスマホのストレージを空けることにも興味がありません。過去には執着せず、消えたときは諦める思考は、若者ならではかもしれませんね。

 ちなみに、スマホの料金を自分で支払うのは、大学生ぐらいから徐々に増えてきます。端末の代金も同様です。先日会った20代前半の女性は、就職を機に自分でスマホの料金管理もするようになり、それまで契約していた携帯会社を解約してMVNOのSIMに移行、iPhoneは中古ショップで購入していると言っていました。自分で支払いを行うとなれば、最新機種を諦めたり、通信量を節約して料金を抑えたりと、知恵を絞るようになるのですね。

出典:日経パソコン、2019年5月27日号、同名コラムより
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