若い世代がメインに使うアプリといえば、LINEです。テスティーが2018年2月に発表した「現役JKのぞき見企画【Vol.7】『Twitter』に関する調査」によると、「利用しているSNS」の第1位は「LINE」で87.1%、第2位は「Twitter」で67.5%、第3位は「Instagram」で53.0%とのこと。LINEは友人だけでなく家族との連絡手段にもなっているため、LINEでのコミュニケーションはまだしばらく続きそうです。

 LINEは世代を超えて利用されていますが、10代には大人が知らないカルチャーが生まれています。それが「ステメの更新」です。

 「ステメ」とは、以前は「ひとこと」と呼ばれていた自己紹介や近況を書く欄で、正式名称は「ステータスメッセージ」です。10代はこれを「ステメ」と略し、頻繁に更新します。内容は、学校行事に懸ける意気込み、部活でのエピソード、友人へのメッセージ、好きな曲の歌詞、そして恋バナ(恋愛の話題)など、日常で感じたことを何でもつづっています。短い欄に見えますが、ステメには500文字までの文章を書くことができ、改行や絵文字も入るので、思いの丈を表現することができます。

 ステメが更新されると、「友だち」画面で「最近更新されたプロフィール」として紹介されます。友達のステメが更新されたらすぐ見に行き、その返事を自分のステメに書くことも珍しくありません。

 わざわざステメでやり取りしなくても、と大人は思いますが、自分たち以外にも友情を見てほしい気持ちがあるため公開し、また見ている人もその会話で笑ってしまって参加したりなど、ステメは交流の場としても役立っています。

ステメに悪口を書く子も

 しかし一方で、投稿よりも目立たない場所であることから、心の内を吐露する人も多くいます。更新されたステメをスクロールしていくと、誰かの悪口や自虐の文章が現れることがあるのです。「またあいつ良い子ぶってる」など、誰かは特定できない文章を記すのです。いったい誰のことを言っているのか特定できない投稿をTwitterでは「エアリプ」と呼びますが、それをLINEのステメで行っているのです。

 部活でのもめ事がステメ上で言い争いになり、数分ごとに更新されることもあります。知り合いたちはハラハラしながら動向を見守ります。時には、カップルのけんかが行われることもあり、それを見ている人たち同士でトークを使って「あれは彼女が悪いよね」など感想を言い合っています。

 「私なんて消えてなくなればいい」と、「かまってちゃん」と呼ばれる投稿をする人も。直接甘えられないけれど誰かになぐさめられたいとき、ステメはちょうどよい距離感で使える場なのでしょう。

 つい心を許して書き込んでしまうスペースではありますが、ステメはブロックしたユーザーも含めた全てのユーザーから見られます。周囲の子どもにプライバシーに関することは書き込まないように教えてあげてくださいね。

出典:日経パソコン、2019年6月10日号、同名コラムより
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