テスト前になると「全然勉強していない!」と言って高得点を取る友人がいませんでしたか? うっかりその言葉を信じて自分も勉強せず、痛い目に遭った人も多いはず。でもイマドキの子どもたちには、勉強していることを素直にSNSへ投稿する人もいるのです。

 勉強の様子を投稿する一般的なスタイルは、勉強時間と書き込んだノートや参考書の画像などです。女子の場合はきれいに彩られたノートへの書き込みにかわいい文房具が添えられており、必死に勉強した様子というよりもSNS映えする投稿になっていることが特徴です。また、この参考書が良かったとか、この文房具は使いやすいなど、勉強仲間にとって参考になるTipsにも触れられます。

 プリキャンティーンズラボ byGMOによる「SNSの勉強アカウントに関する調査」によると、勉強の様子をSNSに投稿したことがある10代女子は28.6%でした。投稿理由は、「勉強を頑張るモチベーションにするため(31.1%)」「勉強を頑張る人同士で応援し合うため(29.3%)」「サボらずに勉強するため(25.1%)」など、勉強を継続するために仲間と交流したい気持ちが強いようです。そのため、勉強の様子を投稿するときには、「#勉強」「#勉強なう」などのハッシュタグを付け、勉強中の人とつながりやすいようにしています。

 また、勉強の様子を専用の「勉強垢(=アカウント)」を作って投稿している人も増えています。勉強垢はTwitterやInstagramなど、複数アカウントを使えるSNSに作られます。自己紹介として学年と得意科目、苦手科目、志望校などが記され、「#勉強垢さんと繋がりたい」などのハッシュタグを使って他のアカウントとつながっていきます。「#勉強垢」で投稿を見ると、解けない問題を投稿して解説を募集したり、良い成績が取れたと報告したりと熱心に勉強している様子がうかがえます。

LINE通話で一緒に勉強

 勉強の結果を報告するだけでなく、昔ながらの「友人と一緒に勉強する」ことをスマホ越しに行う人もいます。LINEのビデオ通話をつなぎっぱなしにして机に向かうのです。ふとした疑問はスマホの向こうにいる友人に「ここが分からない」と画面で見せれば、すぐに解決します。つい相手が気になっておしゃべりしたりと、あまり勉強が進まないような気もしますが、取りあえず机に向かっていることはできそうですね。

 そして、この「勉強垢」ですが、大人でも勉強の励みに利用している人がいるのです。Instagramで「#大人の勉強垢」と入れると、TOEICなどの検定試験に向けた勉強の様子や新聞や書籍を読んだことをアップしている投稿がヒットします。大人の場合、同じ科目や内容を勉強している人が周囲にいないので、SNSで励まし合うことは良いアイデアですよね。

 ちなみに、海外でも同様の投稿があり、Instagramの「#study」ハッシュタグではきれいに書き込んだノートやかわいい文房具などを見ることができます。努力している過程も他人に認めてほしい、そんな心理は世界共通なのですね。

出典:日経パソコン、2019年8月12日号、同名コラムより
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