●小中学生のサービス別SNS利用率
●小中学生のサービス別SNS利用率
出所:NTTドコモ モバイル社会研究所ホームページ

 小学生のスマホ所有率が上昇しています。NTTドコモが運営するモバイル社会研究所が2022年2月に発表した調査※1によると、2021年の小学生のスマホ所有率は低学年で15%、高学年は33%となっています。

※1 子どものスマホ所有率上昇 小学生でキッズケータイ所有を上回るのは調査開始以来初(モバイル社会研究所)(https://www.moba-ken.jp/project/children/kodomo20220228.html

 スマホを持つと、さまざまなアプリが使えるようになります。小学生にはふさわしくないアプリもありますが、フィルタリングを設定していれば心配はありません。アプリにはそれぞれ対象年齢が定められており、その年齢に達していない場合は制限できるからです。

 SNSに関しては、基本的に13歳未満は利用禁止となっています。つまり、小学生がSNSを利用したくても、フィルタリングで利用できないか、SNSにアカウントを作れないのです。

 しかし、実際にはSNSを利用している小学生がいます。同所が2022年4月に発表した調査※2を見ると、「LINE」「Twitter」「Instagram」「TikTok」の利用に関して、小学生低学年の34%、小学生高学年の51%が利用していると答えています。

※2 SNSの利用上昇傾向 中学生では9割を超える(モバイル社会研究所)(https://www.moba-ken.jp/project/children/kodomo20220404.html

 アプリ別に見ると、小学生はLINEの利用率が高いことが分かります。全体的に女子の方が高い傾向にあり、小学生低学年の女子に関してはLINEよりもTikTokの利用率が高くなっています。

 本調査では2018年からの経年変化も分かります。TikTokの利用率は、小学生低学年については2021年から急上昇しています。小学生高学年、中学生に関しては緩やかな増加です。

小学生だからこそのリスクも

 iOS版のLINEは利用推奨年齢を12歳以上と設定しています。それに達していない子どもが利用するには、保護者が管理する必要があります。家族の連絡用にLINEを使うご家庭は多いのですが、その際はしっかりと親が見守らなければなりません。

 TikTokに関しては、13歳未満の利用を禁じており、アカウントを作成できません。親の管理の下で、親のアカウントを利用して楽しむことになります。

 TikTokの人気は年々上昇しています。アプリを起動すれば、自分の好みに合わせた短尺動画が表示され、次々に魅力的な動画が表示されます。小学生女子にとっては、自分よりも少しお姉さんたちがかわいいメイク方法を教えてくれたり、おしゃれな服で踊っている動画を見られます。男子も大好きなゲームの実況動画を見るなど、バラエティー豊かなコンテンツに引き込まれてしまいます。

 しかし、親のアカウントで利用している場合、子ども用の制限ができません。TikTokは13歳以上の場合、親のアカウントと連携するペアレンタルコントロール機能を使うと、子どものアカウントを親のアカウントから非公開にするといった管理ができます。ダイレクトメッセージも16歳未満は利用できないのですが、親のアカウントで利用していると、この管理機能が使えないのです。

 つまり、子どもにちょっと親のアカウントを貸している、というこの時期が、最もリスクが高いと言えます。TikTokで知り合った大人から性被害を受けた小学生もいます。親のアカウントで利用させるのであれば、親のスマホで見せるようにしましょう。そして、子どもが使った後はTikTokを開き、何をしていたのか把握することが重要です。

出典:日経パソコン、2022年6月13日号、同名コラムより
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。