「HandCrapダンス」はYouTubeとTikTokで人気

 流行に敏感な女子高生たちは常に新しいものを追いかけています。そんな彼女たちは今、何に注目しているのでしょうか? 今回は、マイナビティーンズが2019年11月に発表した「2019年ティーンが選ぶトレンドランキング」から、女子高生たちが注目したIT関連のキーワードをピックアップしてご紹介しつつ、そこから読み取れる今後のトレンドについて考察してみましょう。

 まず、昨年女子高生たちの心を大きく動かしたのが、男性アイドルグループ「嵐」のSNS解禁です。ランキングでは「流行ったコト」の4位に入っています。嵐は今の女子高生たちが小学生の頃から好きなアイドルグループですが、2020年末に活動休止を予定しています。その悲しみを払拭するようなニュースが、嵐のSNSデビューでした。20周年記念日の11月3日に、Twitter、Facebook、Instagram、TikTok、Weibo(中国のSNS)のアカウントを一斉に開設。Instagram ではライブ放送も行い、ファンと交流しました。女子高生たちは、自分たちが普段から使っているSNSに嵐が来たことで、非常に親近感を覚えたそうです。ちなみに、嵐のInstagramは2020年1月時点で6.6万人フォロワーという人気アカウントになっています。年末の解散に向け、今年1年、嵐を巡るSNSの話題はさらにヒートアップしそうです。

 芸能関連では昨年、自撮りアプリ「SNOW」の「そっくり診断」も注目を集めました。自撮りした顔にそっくりな芸能人が診断される機能で、診断好きの10代が試してはSNSに投稿したのです。SNOWそっくり診断はマイナビティーンズの「流行ったコト」で6位。SNSの流行は移ろいが速いですが、自撮りアプリ関連では、まだまだ新しい機能やサービスが飛び出しそうです。

位置情報共有アプリも

 お父さん世代にもぜひチャレンジしていただきたいダンスも昨年流行しました。韓国のYouTuber「Josh& Bamui」が踊る「HandClapダンス」です。これは“2週間で2キロ痩せるダンス”としてYouTubeに投稿され、瞬く間に拡散。TikTokでも踊る人たちが続出しました。楽しい音楽に合わせてジャンプしながら手や足を動かすダンスは、つらい気持ちにならずにダイエットできるのかもしれません。動画が投稿された日は2年前の2017年ですが、SNSの動画ブームにマッチして、マイナビティーンズの「流行ったコト」で7 位にランクインしました。ダンスは引き続き、要注目分野です。

 筆者が2019年に最も斬新なサービスだと感じたアプリ「Zenly」は、「流行ったモノ」で5位。Zenlyはアプリ上でつながった人と位置情報を24時間共有し続けます。自宅にいるのか、友人と遊んでいるのか、バッテリー残量はいくつか、移動速度は時速何kmか、といった情報が全て筒抜けの状態になります。普段から自分たちがしていることをSNSに流し続けている女子高生は、知り合いに現在位置を知られることにそれほど抵抗を感じません。「もうすぐ駅に着くなら一緒にお茶しよう」といった誘いも簡単にできます。このような意識の変化は、ますます加速しそうです。

 最後に、女子高生で注目されるのが独特の言葉遣い。2019年は、SNSにシェアする際に付けられる「ハッシュタグ」にも使える言葉がはやりました。悲しいときは「ぴえん」、テンションが上がったときは「湧いた」、最高な瞬間は「3150」などです。SNSと実生活が密接につながっている彼女たちらしい流行語です。

出典:日経パソコン、2020年2月10日号、同名コラムより
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