学校のICT化を多目的にサポートする「Classi」のサイト

 2020年2月27日、政府により休校要請が行われました。新型コロナウイルス対策に関連して行われた施策は、全国の小学校、中学校、そして高校に対して、3月2日から春休みまでのおよそ1カ月、臨時休校することでした。

 突然の休校が決まり、子どもたちは大きな動揺を見せました。何しろ、学年の締めくくりに向けた行事が目白押しの時期であり、中高生にとっては学年末テストの直前です。「テストはどうなるの」「卒業式は?」と生徒たちから質問されても、あまりに突然のことで学校も対応が決まっていません。取り急ぎ、翌日の金曜日は時差登校を決め、週明けから休校とした学校が多かったようです。

 こうした事態に力を発揮したのが、インターネットです。小学生はまだ自分専用のスマホを持っている子が少ないのですが、中学生以上はスマホで友人とつながっています。友達とLINEやInstagramのDM(ダイレクトメッセージ)で連絡を取り合っていました。ある高校生は、クラスのLINEグループに担任の先生も入っているため、先生からの「今後の予定が決まったらすぐに教えるから落ち着いて」などの声掛けにより、安心したそうです。

ICTサービスも活躍

 約1カ月休校するとなると、勉強の遅れも心配です。学年の締めくくりのこの時期、まだ学習すべき課題は残されています。しかし、突然のことで宿題が間に合わなかった学校もありました。

 ICT教育サービスを導入している学校は、この点で強かったようです。例えば、教育プラットフォーム「Classi」は、自学自習できるコンテンツや先生や生徒と交流できる場などを提供するサービスです。今回の休校では、各担任から生徒への申し送りや課題の配布などが行われています。「課題やりたくない」「今日になって課題がいきなり増えた」など、生徒たちも文句を言いながら学習に取り組んでいます。

 TwitterでClassi活用の様子を見たところ、Classiの投稿への「見ました」ボタンを出欠確認に使っている学校もありました。ただ、先生は毎朝「見ました」を押すように促しているにもかかわらず、生徒の反応は薄いようで、先生のご苦労も垣間見えました。

 テスティーが実施した新型コロナウイルスに関連する学習方法についての調査によると、休校が決まった最初の週、中高生たちは学校から与えられた課題や塾の宿題をしていたそうです。

 また、LINEで勉強ができる公式アカウントを利用したり、YouTubeでの映像授業を見たりしたとのこと。うまくネットを活用していますね。

 そのほか、今回はネットで利用できる学習支援サービスを無料提供する企業が多く見受けられました。英語教育、プログラミング講座、オンラインドリル、知育アプリなどが1カ月無料サービスを行い、子どもたちを支援しています。出版業界も有料コンテンツを無償提供しています。例えば、「少年少女 日本の歴史(小学館版学習まんが)」や「角川つばさ文庫(KADOKAWA)」など、小学生に人気のシリーズが公開されました。

 この原稿を書いている今は休校期間で、次々と4月以降の行事やイベントが中止されています。保護者もリモートワークにするなどして家庭での見守りが続いています。この記事が公開されている頃には日常が戻っていることを願ってやみません。

出典:日経パソコン、2020年4月27日号、同名コラムより
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。