利用が増えたサービスジャンル
出典:テスティー

 新型コロナウイルスによる臨時休校要請で2020年3月2日から休校となり、4月には緊急事態宣言が発令されました。本稿執筆(5月上旬)時点で、学生たちは2カ月以上外出を自粛している状態です。

 休校要請とともに、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議による「10~30代の若者が感染拡大の原因となっている」との発表もあり、若い世代は強く反発していました。「若者のせいにするな」「高齢者だって街に出てるじゃないか」などの声は、SNSでも多く聞かれました。しかし、タレントの志村けんさんが新型コロナウイルスに罹患して亡くなられたことで、病気の怖さを実感した若者たちも多かったようです。

 突然の休校措置に、学校も家庭も準備が整っていませんでした。その間、10代は何を思い、何をしていたのでしょうか。テスティーが4月7日に発表した「コロナウイルスの影響に関する調査」によると、中高生、大学生は現状について「退屈に感じる」「不安に感じる」「不自由に感じる」の3つの感情を強く持っています。最も退屈を感じているのは中学生と高校生で、不安を感じているのは大学生との結果でした。不安に関しては、中学生では35.4%、高校生では40.6%、大学生では47.0%と、年齢が上がるほど割合が多く、男女比では女子の方が不安を感じています。不安の内容は、中学生、高校生はマスクの品薄や買いだめについて、大学生は就活や仕事・バイトについて心配している人が多く見られました。

自宅で増えた行動とは?

 同調査の「自宅内で増えた行動」を見てみましょう。最も多い行動は「睡眠」で、中学生、高校生、大学生とも5割以上が増えたと回答しています。普段の睡眠不足を補う面もあるかとは思いますが、私が話を聞いたところでは昼まで寝ていたり、昼夜逆転していたりと生活リズムが狂っている高校生や大学生が多いようです。そして、スマホ以外のゲーム、映画鑑賞、勉強などが増えているとのことでした。

 前述の項目には「スマホ」がなかったので、スマホに関するデータを改めて見てみましょう。「利用/視聴が増えた媒体」ではスマホが1位となり、中学生では72.2%、高校生では71.5%、大学生では64.1%でした。続いてテレビが5割以上となっていて、スマホとテレビの時間が大幅に増えたことが分かります。

 スマホに関しては、中学生、高校生では「YouTube」の視聴が増えた人が1位で、大学生はSNS が1 位となっています。退屈な時間をYouTube視聴やSNSでのコミュニケーションで紛らわしている様子がここからも見て取れます。また、YouTube以外の動画サービスでは、「Amazonプライムビデオ」「TikTok」「Hulu」「Netfl ix」といったサービスの利用が増加しているとのこと。この際だからと、サブスクリプション契約を結んだ人が多かったことがうかがえます。

 友人と話したいときはスマホのグループ通話やビデオ通話が利用されています。LINEが4月7日に発表した「『LINE』利用動向に関するレポート」では、2月と3月を比較すると、グループ通話利用回数が62%アップ、LINEビデオ通話の利用回数も10代に限ると80%アップしたそうです。

 SNSがあるから在宅していても友人とつながれる、ネットがあるから外出しなくても映像を楽しめる時代のありがたさを、若者はどこまで理解しているのでしょうか。新型コロナウイルス感染症が収まるまで、ITを活用して乗り切りたいですね。

出典:日経パソコン、2020年6月8日号、同名コラムより
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