ダウンロードしたことがあるアプリとお気に入りのカメラアプリ
出所:テスティー

 「iPhone」が日本で発売されてから10年以上がたちました。今の10代はスマホとともに日常を過ごしており、常に手元にカメラがある生活です。毎日何十枚もの写真をスマホで撮影し、うまく撮れた写真はInstagramなどのSNSにシェアします。ネットでつながっている人たちに見せて、いいねやコメントをもらうことも喜びの一つです。

 となると、スマホを選ぶ際にはカメラが重要なポイントになりそうですよね。今のスマホのトレンドは、広角、望遠などの特徴を持つカメラを複数搭載している機種です。撮影対象をAI(人工知能)で認識し、色や明るさなどを自動調整したり、美しいぼけ加工を施したりできます。しかも、高性能でありながら2万円台で購入できるAndroidスマホも発売されています。

 しかし、10代は特に依然としてiPhoneを購入する傾向があるのです。MMD研究所が2019年12月に発表した調査によると、全体ではAndroidが57.2%、iPhoneが42.8%とAndroidが多いにもかかわらず、10代男性はAndroidが49.9%、iPhoneが50.1%とiPhoneの方がわずかに多くなっています。10代女性ではこの傾向がさらに強まり、Androidは38.1%、iPhoneが61.9%とその差は歴然です。

 なぜ10代がiPhoneを選ぶかといえば、そのブランド力やAirDropで友人と写真を共有しやすいといった理由がありますが、カメラに関してはカメラアプリを利用しているので特に高性能でなくても構わない、と考えているのでしょう。

「カメラアプリで加工」が前提

 テスティーが高校生と大学生を対象に行った調査(2020年4月)によると、標準カメラ以外のカメラアプリを利用した経験がある人は、高校生が男女ともに8割以上、大学生が男女平均すると約7割となっています。

 では、どんなカメラアプリが人気なのでしょうか。1位は「SNOW」です。SNOWは2016年に爆発的な人気アプリとなり、現在も相変わらず独走中です。リリース当初は、顔に動物の鼻や耳が施されるスタンプ(加工)が大人気でしたが、現在ははやりのメイクが施されたり、背景が切り抜かれてイラストが入ったりなど、テクノロジーを駆使したスタンプも多くリリースされています。

 2位以下には、「SODA」「B612」「LINE Camera」がランクインしています。前述のSNOWと同様にカメラアプリが流行した2016年あたりから人気のアプリで、もはや定番化していることが分かります。そして、実はこれら全てが韓国スノーによるアプリなのです。使い勝手は少しずつ違いますが、はやりをすぐ察知し、ニーズの高い機能をサポートする迅速さが、支持を集めている理由の一つでしょう。高校生の5位に入っている「Ulike」は、TikTokを運営する中国Bytedanceの子会社が提供しているアプリです。さりげなく美顔加工することで人気です。

 カメラアプリがあればカメラ性能は要らないのかと思いきや、「タピオカカメラ」の愛称で知られる「iPhone11 Pro」シリーズのカメラを「高画質で盛れる」と欲しがる女子高生も多くいます。iPhone所持が前提で、足りない部分は無料のカメラアプリで補う、といったスタイルが、10代に浸透しているようです。

出典:日経パソコン、2019年7月27日号、同名コラムより
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