今やコミュニケーションツールとしてメールから置き換わったともいえるLINEは、子どもたちにも大人気です。リアルで話しているようなスピードでメッセージを交わせる、グループで一斉に会話ができる、無料で通話ができる、「タイムライン」機能でSNSを楽しめるなど、LINEには子どもも楽しめる魅力的な機能が数多く用意されています。子どもたちはLINE目的でスマホを欲しがり、スマホを手に入れると真っ先にLINEをインストールして友人たちとアカウントを交換します。

 保護者の中には、スマホという大人の目の届かない場所で人とつながるLINEに不安を感じる人も少なくありません。小学生のうちは家族やごく近しい友達につながりを制限しているご家庭も多いのですが、中学生ともなるとクラスや部活でグループを作り、盛んに交流するようになります。「ずっとスマホに向かっている我が子を見るとヤキモキするが、友人関係に多感な年代なので注意しづらい」という声も多く耳にします。

 LINEはトークや通話が無料で利用でき、家庭のWi-Fiがあればデータ通信量を気にする必要もありません。中学生以下は自宅での利用が最も多いため、何の気兼ねもなく夜遅くまでLINEを楽しむことができてしまうのです。

 LINEを使い始めると、最初は友人とトークしたり、スタンプを打ち合ったりして遊んでいますが、そのうちにどこからともなく送られてくるのが、チェーンメールです。そう、かつてガラケーのメールで盛んに行われていたチェーンメールが、現在ではLINEで行われているのです。

最近のチェーンメール

 ここのところLINEではやっているチェーンメールは、「LINE本社がチェンメの危険性を確かめるため、どこまで回るのか検証中。20人に回してくれたらLINE本社から1000コインプレゼントされる」という内容です。もちろんLINEがそんな実験をするはずもなく、コインもプレゼントされません。これといった目的はなく、ただ面白がって回すだけのタイプです。ほかにも「ペットの飼い主捜し」など善意に訴えるものや、「○月○日に大地震が起きる」といったデマが拡散されることもあります。

 やっかいなのが、かつての「不幸の手紙」のようなチェーンメールです。「このメールを受け取った人は私の大切な人です。あなたも本当に好きな人20人に回してください。回さないと友達や恋人が離れていきます」というように、友情を盾に取る内容です。初めて目にした子どもは焦ってトークを転送してしまいますが、既にチェーンメールだと分かっている子には迷惑がられ、それを発端に友情にヒビが入ることもあるようです。

 また、「バトン」も回されます。かつてmixiで体験したことがある方もいるかもしれませんが、質問がテンプレートになっていて、自己紹介や友達の紹介を書き込む遊びです。完成したらタイムラインに投稿、次の回答者を指名して回します。遊びとはいえ、質問によっては学校名やアルバイト先など個人情報を書いて危険を招きかねないことになります。「個人情報をタイムラインに投稿しない」ことを約束しておくことが大切です。

出典:日経パソコン、2018年10月8日号、同名コラムより
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