コロナ禍でスマホに向かう時間が増えました。「YouTube」や動画配信サービスでの動画視聴、「LINE」などSNSでの交流に加え、ゲームアプリで遊ぶ時間も長くなっています。

 TesTee Labの「スマホアプリゲームに関する調査【2021年】」(2021年5月)によると、10代男子が直近1カ月以内に利用経験のあるアプリ名は、1位「モンスターストライク」、2位「荒野行動」、3位「プロ野球スピリッツA」。10代女子の1位は「LINE:ディズニーツムツム」、2位「ディズニーツイステッドワンダーランド」、3位「どうぶつの森 ポケットキャンプ」となっています。男子は戦いがベースとなっているゲームが好きで、女子はコツコツ取り組むゲームを楽しんでいるようです。

※TesTee Lab「スマホアプリゲームに関する調査【2021年】」(https://lab.testee.co/gameapps-2021

 一方、保護者はスマホのゲームの利用時間とアプリ内課金について、頭を悩ませています。今回は、課金に焦点を当てます。

親のクレカで勝手に課金

 スマホのゲームは、有料アイテムを買うことで装備が増えたり、レベルがアップしたりします。ゲーム内で交流する人たちへの競争心から課金したい人も多く、スマホは決済が容易なことから、つい課金を繰り返してしまいます。

 前述の調査では、直近1カ月以内の課金額についても調べています。ほとんどの世代での課金額は0円の人が1位であるにもかかわらず、10代男性だけが1000円未満の課金をしている人がトップです()。お小遣いやアルバイトでためた少ないお金で課金するほど、ゲームへの熱量が高いと言えます。

 自分のお金で課金するのであればまだよいのですが、問題は親のお金やクレジットカードを勝手に使った課金です。

 東京都都民安全推進本部が運営するネットやスマホのトラブル相談窓口「こたエール」には、「保護者名義のクレジットカードを持ち出してゲームに課金」「保護者のスマホを使ってゲームに課金」などの相談事例があります。また、愛知県の消費者生活窓口に寄せられた相談には、請求額が200万円を超えた小学生の事例もあります。

 こうした事例では、民法の「未成年者契約の取り消し」が適用される場合もありますが、ゲーム会社との交渉も必要となり、必ずしも取り消せるとは限りません。

 ゲームの有料アイテムは、単位が「円」ではなく「コイン」や「オーブ」など独自の呼び方となっていて、代金を払っている感覚を感じさせません。1回の単位も少額なので、気付けば高額になっているのです。

 10代は金銭感覚を身に付ける年齢です。課金は慎重に行うように促してください。そしてあらためて、勝手に親のお金を使ってはいけないことも伝えましょう。親のお古のスマホを使って無意識に課金しているケースもあります。クレジットカードやキャリア決済の利用履歴を定期的に確認することも忘れずに。

出典:日経パソコン、2021年9月13日号、同名コラムより
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