新型コロナ禍で、以前のように外食を楽しむ機会が減りました。SNSには、「#おうちごはん」「#家庭料理」などのハッシュタグとともに、たくさんの手料理が並びました。でも自分で作った料理は飽きてくるし、レストランでしか味わえないメニューもあります。そこで、フードデリバリーやテイクアウトの需要が高まりました。特にフードデリバリーは家にいながら温かい食事を受け取ることができ、一人暮らしの若者だけでなく、小さい子供がいる人や妊娠中の女性でも安心してプロの味を楽しめることで人気です。

 スマホやパソコンから手軽に注文できるフードデリバリー、皆さんは利用したことがあるでしょうか。フードデリバリーには、チェーン店など独自のデリバリーシステムを持つ直営店、配達だけを請け負う「UberEats」や、加盟店のデリバリーを行う「出前館」などがあります。

 MMD研究所が2020年7月に発表した「2020年インターネットでのフードデリバリーサービスに関する調査」によると、1年前の調査ではフードデリバリーを利用したことがある人は29.9%でしたが、今回は46.4%にまで上がっているとのこと。新型コロナ禍で利用を始めた人が多いことがうかがえます。

 フードデリバリーの利用経験を年代別に見ると、20代女性が最も多く57.5%、少ない世代は女性40代で37.6%でした。調査対象が40代までとシニア世代が含まれていないからか、全体的に40~50%の利用率です。

 人気のサービスは「直営店」が32.8%、次いで「Uber Eats」が27.8%、「出前館」が16.6%とのこと。昨年よりもUber Eatsの伸びが特に高いです。対応地域が拡大したことや認知度が上がったためと思われます。

キャッシュレス決済も人気

 フードデリバリーはWebサイトやアプリで注文する手前、やはりオンラインで決済まで完結したいですよね。特に、新型コロナ禍では現金のやり取りを最小限に抑えたいとあって、代金引換の利用が減っており、クレジットカード払い、クレジットカード以外のオンライン決済が伸びています。前述の調査ではクレジットカード支払いが66.5%、代金引換が34.6%、クレジットカード以外のオンライン決済が26.5%となっています。「○○Pay」などのキャッシュレス決済が浸透したこともあって、オンライン決済の利用も増えそうです。

 ところで、先日Uber Eatsが発表した「日本のUber Eatsにおいて最も売れている商品」が話題になりました。いったい何だと思いますか? 実はコンビニエンスストア「ローソン」で販売されている「からあげクン」というお惣菜なのです。その理由は、コンビニで日用品やお酒などを買うついでに「からあげクン」を頼み、Uber Eatsに配達を頼むからだそう。コンビニはちょっと歩けばあるもので、わざわざ高い手数料を払ってUber Eatsに頼むなんて意外ですが、身支度をする時間がなかったり、家を出ることがおっくうだったりするときには便利に使えそうです。

※https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1871.html

出典:日経パソコン、2020年10月26日号、同名コラムより
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