不安や寂しさで眠れない人を眠りに導くための装置「Henry」です。外観はハリネズミのぬいぐるみですが、内部にはラズパイのほかカメラ、スピーカー、LEDライトが組み込んであります(図1)。好きな場所で眠れるように、電源はモバイルバッテリーで確保しています。使うときは、このぬいぐるみの顔を自分の寝顔に向くように配置します。

図1 「Henry」の外観
図1 「Henry」の外観
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 電源を入れると、まずは癒しの言葉が流れます。癒しの言葉は、あらかじめ登録しておいた15個の中からランダムに1個が選ばれます。続いて眠りやすい音楽が、登録済みの10曲からランダムに1曲が選定されて流れます。

 音楽が流れ始めると、ぬいぐるみの鼻先がぼんやりと光り出します。この光は、目のまばたきに反応して色が変化します。まばたきで変化する光に意識を集中させることで、不安なことを考えてしまわないようにして、眠たくなるようにしました。目を閉じた状態が30分以上続くとぬいぐるみの鼻先の光が消灯し、音楽が停止します。寝付いた後、明かりや音楽が刺激となって起きてしまうことを防いでいます。

 最初の癒しの言葉は音声合成システム「OpenJTalk」を使って発話させています。また目のまばたきについては、画像解析のライブラリである「OpenCV」を使って検出しています。まばたきは1秒おきに検知しているため、目を閉じた状態が60秒×30分の合計1800回連続して続くと、消灯と音楽の停止が実行されます。

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