「OBD2Carシステム」は最近の自動車に搭載されている自動車の自己診断機能「ODB2」から各種の情報を引き出し、リアルタイムにグラフィカルな表示をして“自分の車ならではの演出”をするシステムです(図1)。本来、OBDは「On Boad Diagnosis」の略称ですが、この作品では「おそらく(Osoraku)、ぼくらは(Bokura ha)、だいすきになる!(Daisuki ni naru !)ツーカー システム」が語源となっています。

図1 自動車の液晶ディスプレイに各種の情報を表示する
図1 自動車の液晶ディスプレイに各種の情報を表示する
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 OBDアダプターを通じて登録した2台の車種のうちのどちらかを判断し、その車に合わせたデザインの画面を表示します。表示項目はエンジン回転数や車速、アクセルの踏み込み具合、エンジンの負荷率、エンジン出力、水温、吸気温、燃費、変速機情報などです。変速機情報はマニュアル車とオートマチック車、CVT車などを判定してグラフィックスが変化します。車速とエンジン回転数、出力は画面左上の履歴グラフに表示されます。

 自分の車ならではの演出として、判定した車種に合わせて画面左下に車の写真と車名のロゴが表示されます。

 ハード構成はラズパイ4、ブレッドボード、OBD情報取得のためのアダプターなどです。Python 2.7でプログラミングし、ライブラリはGUIを操作する「Tkinter」、画像ファイルを扱う「PIL(Python Imaging Library)」、ODB2の通信を扱う「obd Library」を使っています。音声出力には「Open JTalk」を使いました。

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