「お薬情報共有システム」は災害の際に避難所にいる被災者に必要な薬の情報を自治体や医療機関などで共有し、なるべく早く服用することで二次災害を防ぐための装置です(図1)。

図1 システム全体のイメージ
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 まず平時では、薬を処方する際に2次元バーコード化した薬の情報をお薬手帳に張り付けておきます。災害時にはお薬手帳を持って避難し、避難所に設置されたラズパイとカメラを通してこの情報を読み取ります。読み取ったデータは避難所のIDを付与してクラウドに無線通信のLoRaで送信します(図2)。薬の情報は専用のWebサイトで確認できるようにしてあり、自治体や医療機関から避難所で必要な薬が把握できます。

図2 基地局のラズパイにはLoRa/GPS HATを取り付けて長距離通信を実現
図2 基地局のラズパイにはLoRa/GPS HATを取り付けて長距離通信を実現
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 通信にLoRaを選んだ理由としては、(1)最大で見通し5kmの長距離通信が可能 (2)省電力 (3)基地局を自作で立ち上げられる、が挙げられます。LoRaのデメリットである通信容量の少なさを解決するために一定量を超えた文字量を送信する場合はデータを区切って複数回に分けて送るようにしています。

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