高学年:グループのアイデアを可視化,課題解決に

 5年生の市民科の授業では、「ロボットを世の中の役に立てよう」をテーマにした協働学習が行われた。タブレットやスマートフォンからBluetooth経由で動きを制御できる球型ロボット「Sphero」の有効利用を考えることで、テクノロジーが社会の課題解決にどのようにつながるのかを考えた。

 当日は、iPad向けのプログラミング環境アプリ「Tickle」を用いて、Spheroの動きをプログラミングした。同アプリは、Scratchと同じようにブロックの組み合わせでプログラミングできるのが特徴である。

 あるグループは、犬を遊びに連れていくのが困難な飼い主に対して、Spheroの有効利用を考えた。犬がSpheroのようなロボットボールを使って一人で遊ぶことができれば、飼い主の負担は軽減される。自動的に色を変えながら動くSpheroを犬が追いかけ、最終的にはSpheroが犬小屋に犬を連れて戻ってくる。

 児童たちはグループで考えたアイデアをプログラミングして可視化し、実際にSpheroを動かしながら発表した。

写真6●5年生市民科:ロボットを世の中の役に立てようの授業

 6年生の算数の授業では、Scratchを用いて「3776までの素数を見つけるプログラムを作ろう」という課題に挑んだ。児童たちは前の授業で1から1000までの素数の探し方を学び、プログラムによって実行する方法をワークシートで考えていた。そのため、当日の授業では、考えた方法をScratchでプログラミングし、実際に素数を求めて正しく動くかを確認した。倍数のプログラムをヒントにグループで協力して考えを広げながら、プログラムを作り上げた。

写真7●6年生:算数の授業の様子(その1)
写真8●6年生:算数の授業の様子(その2)

 算数の教科でプログラミングを用いるメリットは、たとえ求める答が一つであったとしても、解決に至るアルゴリズムの思考過程や、プログラムを書く際にそれぞれが工夫できることだ。京陽小学校では、こうした思考プロセスが「論理的思考力」の育成につながると考えている。