確かに日常生活でどこまで論理的に行動できるのかは難しい気がします。

 例えば、会社に行こうとしたときに、大雪で電車が間引き運転されていたとしましょう。このときに、駅まで行っても立ち往生するリスクがどのくらいあるか、無事に会社に着けたとしてもどのぐらい遅れてしまうのか、などを論理的に考えて、自宅作業にする、あるいは駅近くの喫茶店で仕事をするという結論に至ったとしても、それを実行できるかというとなかなか難しい。

 このように、「自分にとって何が最適なのか」と「社会的に求められる行動」の間にはギャップがあるわけです。

 ただし、人工知能が広まると、こうした社会状況が変わるかもしれません。今度は間違いなく人工知能が我々の生活の中に入ってくるでしょう。人工知能は、人間向けに表向きは感性的というかフィーリングが分かるように振る舞うよう、おそらく進化してきます。しかし、そのUIの後ろにあるのは論理だけです。そのため、論理に基づいた人工知能の言葉をきちんと理解できる人が、一番ビジネスでも成功するし、人生も充実させられる時代が来ると思います。

 だとすれば、論理的思考およびプログラミングはやはり大事ですね。

 プログラミングというと、ともすれば文系の人は関係ないと思われがちなのも問題です。そもそも、文系理系という分類があるのが、非常に不幸だと思います。論理的思考はプログラマだけに求められる能力ではありません。物事を定量的に分析してシステム的に構築する能力は、問題解決をするうえでだれにでも必要です。