オンラインの算数大会である「世界算数」を主催するソニー・グローバルエデュケーション(SGED)は、2016年3月25~27日に「第三回 世界算数を開催する(関連記事1)。これに先立つ3月8日には、ロボット・プログラミング教育向けのキット「KOOV(クーブ)」を発表した。同社代表取締役社長である礒津政明氏(関連記事2)に教育サービス事業の展開について聞いた。

(聞き手は田島篤=出版局)


世界算数をグローバルで展開する狙いを教えてください。

(写真/都築雅人)

 算数というと教科学習の一環かなと思われがちですが、実際は「思考力」に特化した算数テストです。思考力は見えないものなので、なかなか数値化できません。それを数値化して体系化するための思考力テストである世界算数を世界規模で提供しています。テストの開催期間中であれば、Webブラウザからオンラインで実施できます。

 この世界算数をすでに2回開催しており、昨年9月に開催した第2回では、約30万人が登録し、そのうちの約12万人が受験してくれました。テストは日本語、英語、中国語で開催しています。国別では、特に中国が多く、そのほか米国、マレーシア、オーストラリア、シンガポール、インド、香港などから参加してもらいました。

海外からの評価はどうですか。

 実は、日本よりも海外での評価が高くなっています。海外で受け入れられつつあるのには、大きく二つの理由があるようです。

 第一に、娯楽としての思考力テストが珍しかったこと。海外受験者の声として特に多いのが、「問題を解くのが、楽しかった」というものです。

 エンターテインメントとしての思考力テストが海外では目新しいことに加え、第二に、日本の教育が見直されている影響もあるようです。思考力テスト以外にも、例えば米国では、当番制による規律を重視した教育が評価されています。掃除当番、給食当番、飼育係など、日本人にとっては当たり前のことが海外では新鮮に映り、新たな教育手段として注目される流れがあります。その流れに世界算数も乗っているようです。