まずは単語帳形式の問題が出る。画面はスマートフォン版
(出所:コーリジャパン)

イェンソン:まずは、単語帳形式の問題を出します。英語の単語を見て、それに対応する日本語を答える問題から始めます。自分の母語で解答する方が、ハードルが低いからです。これができると、日本語を見て英語を答える問題に進み、さらに穴埋めやリスニングなどに進みます。

 問題が出題されるタイミングは、受講者によって異なります。例えば5人の受講者が同時にCoooriを使い始めても、それぞれ違う問題が出されるはずです。過去の学習履歴を基に、「この瞬間、この受講者が何をしなければいけないか」をAIが算出するのです。受講者がCoooriにアクセスするたびに、再計算します。

AIで“ギリギリ”を見極める

山内:つまりCoooriのAIは、「受講者ができることとできないことを機械学習して、できないことをできるようにするために、最適な問題を選ぶ」ということでしょうか。

イェンソン:おっしゃる通りです。Coooriの場合、その見極めの精度の高さが特徴です。

 問題は易しすぎても、難しすぎてもいけません。“ギリギリ解ける”レベルが一番良いのです。そのためには、今、その受講者が何をどこまで習得しているか正確に把握していなければなりません。

 “ギリギリ”を見極めるには、その受講者が個々の単語をいつ忘れ始めるか、も重要なポイントになります。ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスの研究成果に「忘却曲線」がありますよね。

山内:懐かしい。有名な実験ですよね。

イェンソン:ええ、そうです。人は何かを覚えても、時が経つにつれ忘れていくということを明らかにしたものです。英単語の記憶でも、これは当てはまります。

 Coooriでは、この忘却曲線の考え方を基に、個々の受講者について「その単語がどれくらい定着しているか、いつ忘れ始めるか」を計算しています。これを、単語一つひとつに関して算出しているのです。だから、「この人が今、ギリギリ解ける問題が何か」を導き出せます。