イェンソン:例えば以下は単語の穴埋め問題の画面です。文章中の単語が隠されていて、ここに当てはまる語を選ぶのですが、どの語が隠されるかは受講者によって異なります。

単語の穴埋め問題。穴埋めをする箇所は、受講者によって異なる。画面はタブレット版
(出所:コーリジャパン)

山内:なるほど。学習履歴によって変わるということですね。

イェンソン:はい。個人の学習履歴に加えて、グループで分類するという手法も近日実装する予定です。例えば、日本人全体の傾向と、東北出身の人の傾向に少し違いがあるとしますよね。東北の人はこの単語を忘れにくいとか、この単語は発音しにくいとかいったものです。こういう傾向も計算によって導き出して、出題に反映させます。

山内:教育分野では今、「アダプティブラーニング」が注目を浴びています。個人の能力に応じた学びを実現することを指しますが、Coooriも一種のアダプティブラーニングサービスですよね。

 ただ通常は、ベースとなる問題セットは決まっています。その問題セットから個人ごとに適した問題を選び出すことを、アダプティブラーニングと呼ぶのが一般的です。

 それに対してCoooriの場合は、個々の人に最適な問題を、“動的に構成している”ということでしょうか。語学に特化することで、それが可能になっているのでしょうか。

東京大学の山内教授

イェンソン:静的な問題が基本なのですが、部分的には動的に生成しています。

 例えば選択肢についても、様々な要素を基に生成します。「音が近しい」「末尾の数文字が同じ」「視覚的に似ている」などの条件で、間違いやすいものを並べます。表示する選択肢や表示順は、その都度異なります。