山内:30万人とはかなりの数ですね。いくら優れたサービスでも世界中に広げるのは難しいと思いますが、どうやって宣伝されたんですか? 特に参加者が多かった中国では、どう広げられたんでしょうか。

礒津:中国では、既存のプラットフォーマーと連携しました。一起作●(●は、「並」の上部の3画を除いた字)という教育プラットフォームで、学習管理サービスなどで公立小学校にしっかり入り込んでいて、1500万人ものユーザーを抱えています。ここは審査が厳しくて提携交渉は苦労したのですが、無事に良質のサービスだと認められ、プロモーションしてもらうことができました。

Facebookで問題がシェアされた

礒津:それ以外の国では、ソーシャルメディアでの口コミが大きかったですね。実際に世界算数で出題した問題をFacebookなどに投稿して、シェアしてくれました。

 日本の方からすると、電車の広告などで見かける一般的な算数問題なのですが、海外の方からすると、「これが算数なのか?」と新鮮な驚きがあったようです。「考えるのが面白くてハマってしまった」といったような感想も見られました。

世界算数で出題される問題の例
(出所:ソニー・グローバルエデュケーション)

礒津:面白かったのが、海外の方がソーシャルメディア上に間違った答えをいっぱい書いてくださったことです。日本人の感覚では、間違ったものは恥ずかしいと思ってわざわざみんなに公開したりしませんよね。でも海外の人は、気軽に載せるんです。私が見たうちの半分くらいは間違っていたんですけど(笑)、そんなことは気にしないんですね。こうやって、数万人ほどに問題をシェアしてもらったことが宣伝になりました。