礒津:1日限定にすると、皆さん、その日に向けてコンディションを合わせてくれるんです。日本では、早朝から待ち受けていて、朝7時になると同時に受験してくれる人が何人もいました。

試験当日のアクセス状況の推移
(出所:ソニー・グローバルエデュケーション)

礒津:ただ、受験期間を延ばしてほしいという要望は第1回のときからありました。そこで第2回目からは、塾や団体向けに団体受験を導入しました。団体受験に限っては、2週間の間、自由な日程で受けられるようにしています。

山内:TOEICのように問題セットをたくさん作って、色々な日程で受けられるようにするというアプローチもあったと思います。ただ、あえてそれをしなかったのは、「同じ問題をやった」という感覚を大事にされていたんでしょうか。

「同じ問題をやった」という感覚を重視

礒津:ご指摘の通り、それは重視しました。同じ問題に挑戦したことで、コミュニティ感覚が生まれるんですね。

 ある団体の方からうかがったんですが、試験終了後に子どもたちが問題についてあれこれ楽しそうに語っている光景が見られたそうです。

 親子で受験して、コミュニケーションが深まったという話もありました。実は我々はそれも意識して、子ども向けのコースとオープンコースとである程度同じような問題を出題するようにしています。

 受験者の層は幅広いです。10代以下が半数超を占めますが、最高齢は日本も中国も80代の方でした。もちろん自己申告ですから、どこまで本当かは分かりませんが。

山内:東京大学でも、MOOC(大規模公開オンライン講座)をグローバルで展開しています(関連記事:東京大学がedXに参加、MOOCを用いた「反転授業」も実施)。受講者の属性を見ると、8歳から90歳までいらっしゃいます。グローバルに展開すると、このように幅広い層が集まるんでしょうね。

 でも、そもそもグローバルに展開すること自体が難しいんですよね。東大も、「Coursera」や「edX」のような大規模なプラットフォームに乗ったから、幅広い層にリーチできたのですが。