山内:小さな子どもたちもアプリを使えるんですか?

杉本:1歳児でも、パズルで遊べますよ。失敗しても、音を出して教えてくれるので分かります。周りで見ている子たちも一緒になって楽しんでいます。今、保育園のiPadの中には400個ほどアプリが入っているんですよ。

 なお、iPadを使う時間は1カ月に数回、それぞれ15~20分に限定しています。全員で15~20分なので、1人当たりで見れば30秒から1分程度ですね。それでも、十分に豊かな体験ができています。

Google Earthで世界中の“食”を体験

杉本:このように、デジタルを使えば純粋に子どもたちが喜びます。それだけでなく、デジタルを活用することで逆に“アナログ”が充実するという効果もあります。

 一例が、iPadを活用した食育です。「Google Earth」を使って、国内や世界の各地を旅しているんです。

 うちの保育園では毎月1回、郷土料理の日を設けています。給食で、各地の郷土料理を出すんです。秋田の日なら、Google Earthで子どもたちに秋田の様子を見せたり、調理員が栄養指導したりしたあと、給食やおやつで秋田の郷土料理を食べるという形です。

 この取り組みはもう2年ほど続けていて、国内はいろんなところに行きました。ですから今では、海外にも広げています。

 例えばイタリアに連れて行って、スパゲッティの種類がいろいろとあることを紹介するんです。子どもたちに感想を聞くと「早く食べたい」とか「おいしそう」とか言います。それで「今日はこんなスパゲッティを出します」と献立の写真を紹介して、実際に隣の部屋で食べるわけです。そのときの子どもたちの様子は、多くの給食関係者に見ていただきたいものです。

Google Earthを使って対象の場所の様子を学び、実際にその土地の料理を食べる